• 新鋭アウトドアブランド「bonap」

ここ数年のブームで拡大し続けるアウトドア市場。各ブランドから優れた機能性を持つアウトドアウェアが登場し、百花繚乱の様相を呈している。

そんななかで、新鋭ながら現在アイテムのほとんどが完売状態というブランドがある。今年6月に始動したばかりの「bonap(ボナップ)」だ。

数あるブランドのなかで、なぜ今「bonap」が支持を得ているのか。その理由を紐解いていこう。

そもそも「bonap」ってどんなブランド?

創業115年を迎えるユニフォーム総合メーカーのボンマックスが設立した「bonap」。快適性や機能性に優れるユニフォーム(仕事着)の製造で培った知見を活かし、遊び着であるアウトドアウェアを手掛けるアパレルブランドだ。

そのアイテムは、快適生活研究家・田中ケン氏が代表を務める「TEAM OUTSIDE(チーム・アウトサイド)」との共同開発によって生まれる。

  • 遊び着であるアウトドアウェア

「ポパイ」や「メンズクラブ」などでファッションモデルとして活躍していた田中氏。現在は“快適生活研究家”という肩書きで、アウトドアイベントやキャンプ場「outside BASE」のプロデュースなど、アウトドアの魅力を伝えるべく精力的に活動を続けている。

いわばアウトドアの専門家である田中氏と、ユニフォーム作りの専門家・ボンマックス。両者が手を取り合うことで完成したのは、お洒落なデザインと機能性を兼ね備える“遊びのユニフォーム”だ。

人気アイテムのひとつである「ドライストレッチフーディー」を例に挙げて、その魅力を検証しよう。

【1】機能性素材で温かい!

  • ドライストレッチフーディー

冬の外遊びにおいての防寒対策は、何をおいても最優先すべき重要事項だ。アウターを着てしっかり防寒するとはいえ、インナーが温かくなければやはり不安が残る。その点、このフーディーは実に優秀だ。

見た目はスウェットに似ているが、それよりもややハリがある。素材には、ここ数年で人気を集める“ダンボールニット”を採用。その名の通りダンボールと似た構造になっている素材で、生地の間に空気をためることができ、空気層が外気からの影響を低減して保温機能を発揮する。厚手には見えないが、着ると驚くほど温かいのもそのためだ。

他にも宇宙服に採用される高断熱素材「エアロゲルインサレーション」を用いたアウターやパンツ、マフラーなど、高い防寒機能を持つアイテムが揃う。

【2】抗菌防臭機能でいつでも快適!

  • ドライストレッチフーディー

「bonap」のアイテムは、アウトドアを思う存分楽しめるよう快適性を追求している。

外で遊べば冬でも結構汗をかく。すると気になるのがニオイや衛生面での問題だ。こまめに着替えられればいいが、キャンプでは手荷物の関係でそうもいかない。だが、このフーディーならそんな心配も無用である。

フーディーの繊維には、「ポリジン・バイオスタティック」という銀イオンによる抗菌防臭加工を施しており、繊維上のバクテリアの成長を抑制し、嫌なニオイを元から防いでくれる。そのため、すぐに着替えができなくても、不快なニオイを気にすることなく快適に過ごすことができる。

しかも、繊維自体に加工を施しているので、洗濯しても洗い流されず、効果は長年にわたって持続。加工の際には可能な限りリサイクルされた銀を使用し、環境に配慮を怠らない点も魅力的だ。

また、ポケットにはメッシュ素材を採用し、蒸れにくい仕様に仕上げた。素材の加工だけでなく、ディテールでも快適性を追求しているのも「bonap」の大きな特徴だ。

【3】シンプルだけど洒落ている!

  • アウトドアを思う存分楽しめるよう快適性を追求

デザイン性の高さも、このブランドが持つ魅力のひとつ。シンプルでありながらこだわり抜いたデザインが多い。

フーディーは流行中のややゆったりなデザイン。とはいえやりすぎ感はまったくなく、立体的で美しいシルエットを作り出している。

袖の部分はお洒落なラグランスリーブ仕様。肩まわりの自由度も高めてくれているので、とても動きやすく機能的でもある。そしてポイントとなるフードは二重仕立て。着用時には自然と立体感が生まれ、顔まわりをひときわ印象的に演出してくれる。

  • シンプルだけど洒落ている

機能性ウェアには、いかにもアウトドア然としたアイテムが多いが、「bonap」のアプローチはそうではない。あえて“らしく”見せないことで、あらゆる遊びのフィールドにフィットするようデザインされているのだ。これこそが「bonap」の最大の魅力で、人気の理由だといえる。

今年6月のデビュー以来、多くのファンを獲得している「bonap」。冒頭でも述べた通り、新アイテムが発売するたび完売が続く状況である。もし手にしてみたいと思うなら、こまめにホームページで入荷情報を確認しておくのが懸命だろう。