スパークス・アセット・マネジメントは12月15日、「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2021」の結果を発表した。調査は11月22日~4日、全国の20~79歳の投資経験者を対象にインターネットで行われ、1,000名の有効サンプルを集計した。

  • 現在投資している金融資産

    現在投資している金融資産

現役投資家(862名)に、現在投資している金融資産を聞いたところ、「日本株式」(66.2%)が最も高く、次いで「投資信託(REIT以外)」(56.3%)、「外国株式」(20.3%)、「外貨(FXを含む)」(15.5%)、「日本公社債(国債/地方債・社債など)」(11.7%)と続いた。

昨年の調査結果と比較すると、「投資信託(REIT以外)」は5.5ポイント上昇し、「外国株式」も5.0ポイント上昇。2021年はNYダウ平均株価が過去最高値を更新するなど、米国株式が堅調に推移したことから、外国株式を投資対象とする人が増えたよう。

  • 今年1年の投資の損益着地予想

    今年1年の投資の損益着地予想

今年1年の投資の損益着地予想については、「プラス着地」は52.8%(大幅にプラス7.9%、ややプラス44.9%)、「マイナス着地」は18.6%(大幅にマイナス5.6%、ややマイナス13.0%)と、現役投資家の半数以上がプラス着地を予想する結果に。昨年の調査結果と比較すると、「プラス着地」と回答した人の割合は9.8ポイント上昇した。

  • 投資家が選ぶ「今年の経済分野の流行語」/投資家が積極投資を進めるきっかけとなったニュース

    投資家が選ぶ「今年の経済分野の流行語」/投資家が積極投資を進めるきっかけとなったニュース

次に、今年1年、投資家が注目していたキーワードやニュースについて質問した。その結果、2021年の経済分野の流行語1位は「SDGs」(93名)、2位は「新型コロナウイルス」(50名)、3位は「半導体/半導体不足」(49名)という結果に。そのほか、「カーボンニュートラル/脱炭素」(7位、23名)や「EV/電気自動車」(8位、17名)といった地球温暖化対策に関連するワードや、「ワクチン」(4位、35名)や「アフターコロナ」(10位、11名)などの感染拡大を抑制する取り組みやコロナ後の社会に関連するワードも上位にランクインした。

また、今年、積極的に投資を進めようと思うきっかけとなったニュースについては、「新型コロナウイルス感染拡大・長期化」(180名)がダントツの1位に。次いで、2位「ワクチン開発・ワクチン接種関連」(53名)、3位「円安・ドル高」(34名)、4位「株価上昇・株高」(27名)、5位「新型コロナウイルス感染収束・沈静化」(26名)と続いた。

  • 2022年12月末の日経平均株価の予想

    2022年12月末の日経平均株価の予想

最後に、今後の日経平均株価がどのように変動するかについて、株式投資家の予想を聞いた。その結果、約1年後の2022年12月末の日経平均株価は、平均28,970円。「25,000円~30,000円未満」(32.7%)や「30,000円~35,000円未満」(36.0%)と予想する投資家が多く見られた。また、“日本企業が本来の実力を発揮し、株式市場で正当に評価された場合”という条件を加えて聞いたところ、「30,000円~35,000円未満」(34.5%)に最も多くの回答が集まり、平均は32,854円と、条件を加えていない場合(28,970円)と比べて3,884円高い結果に。

  • 2031年12月末の日経平均株価の予想

    2031年12月末の日経平均株価の予想

さらに、約10年後の2031年12月末の日経平均株価の予想についても聞いたところ、「30,000円~35,000円未満」(23.5%)に多くの回答が集まり、平均で31,143円。“日本企業が本来の実力を発揮し、株式市場で正当に評価された場合”という条件を加えた平均は、33,849円となった。