JR各社は14日、今年度の年末年始期間(2021年12月28日から2022年1月5日まで9日間)における指定席予約状況を発表した。ほとんどの新幹線が前年度の予約率を大きく上回っているが、前々年度の水準には戻っていない。また、各社ともに、自由席の混雑が予想されることから指定席の予約を呼びかけている。
JR東海は東海道新幹線に関して、予約可能席数339万席(前年比97%・前々年比98%)に対し、予約席数104万席(前年比200%・前々年比59%)と発表。東海道新幹線では、年末年始期間中に358万席を用意しており、一部時間帯を除いて席に余裕があるとのこと。
JR西日本は山陽新幹線に関して、指定席の提供席数187万4,900席(前年比98%・前々年比98%)に対し、予約席数は57万5,200席(前年比210%・前々年比58%)と発表。北陸方面の在来線は指定席の提供席数20万1,900席(前年比91%・前々年比89%)に対し、予約席数5万5,500席(前年比135%・前々年比50%)、北陸新幹線は指定席の提供席数39万6,100席(前年比99%・前々年比96%)に対し、予約席数11万8,500席(前年比146%・前々年比69%)と発表している。
年末年始期間は指定席を十分に用意しており、なるべく事前に指定席を予約して利用してほしいとJR西日本。なお、関西空港方面は指定席の提供席数2万2,500席(前年比104%・前々年比34%)に対し、予約席数は1,400席(前年比62%・前々年比11%)となっている。
JR四国は在来線の特急列車・快速列車に関して、指定席の提供席数14万8,800席(前年比101.9%・前々年比94.0%)に対し、予約席数は約3万2,500席(前年比216.2%・前々年比54.4%)と発表。例年混雑する「南風」(岡山~高知間)については、指定席を利用しやすいように一部列車で指定席を増席するが、自由席が混み合うと予想されるため、利用の際はあらかじめ指定席の利用を呼びかけている。
JR九州は九州新幹線に関して、指定席の予約可能席数24万3,000席(前年比95.5%・前々年比85.5%)に対し、予約席数は7万5,000席(前年比166.9%・前々年比59.9%)と発表。年末年始期間中、新幹線・在来線の合計で44万5,000席の指定席を用意している。年末年始の最も予約の多い日(12月13日時点)は下りが12月29日、上りが1月3日とのこと。
JR東日本は、新幹線の予約可能席数191万席(前年比98%・前々年比85%)に対し、予約席数は76万席(前年比178%・前々年比66%)、在来線も含めた合計の予約可能席数305万席(前年比100%・前々年比85%)に対し、予約席数は89万席(前年比171%・前々年比65%)と発表。新幹線における予約席数の内訳は、東北新幹線が34万1,000席(前年比191%・前々年比68%)、秋田新幹線が5万席(前年比230%・前々年比66%)、山形新幹線が4万6,000席(前年比217%・前々年比62%)、上越新幹線が12万5,000席(前年比176%・前々年比60%)、北陸新幹線が19万8,000席(前年比146%・前々年比69%)となっている。「成田エクスプレス」を含む総武本線の指定席の予約席数は3,000席(前年比115%・前々年比20%)とのこと。
JR北海道は、北海道新幹線の予約可能席数16万7,282席(前年比100%・前々年比90%)に対し、予約席数は3万151席(前年比186.9%・前々年比78.5%)、在来線特急列車等の予約可能席数9万9,439席(前年比84.9%・前々年比70%)に対し、予約席数は3万1,617席(前年比199.8%・前々年比70.5%)と発表。なお、北海道新幹線では12月31日から1月4日まで5日間、青函トンネル区間において一部列車で210km/hの営業運転を実施。東京~新函館北斗間が現行より3分間短縮され、最速3時間54分で運転予定となっている。