放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は7日、都内で「年末年始は衛星放送を見ようよ!」記者発表会を開催。今年度中にBSデジタル放送に新規参入するBS松竹東急、ジャパネットブロードキャスティング、BSよしもとの担当者が、それぞれ編成コンセプトなどをプレゼンした。

  • (左から)BS松竹東急・中村敦史執行役員編成局長、ジャパネットブロードキャスティング・田知花隆司執行役員、BSよしもと・松本幹景編成局長

来年3月に開局するBS松竹東急の中村敦史執行役員編成局長は「伝統から革新まですべて見せる映画、誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化、多彩な作り手とコラボレーションする挑戦的なオリジナルドラマ」という3つのコンセプトを軸に編成すると説明。

その中でも「特にオリジナルドラマには力を入れていきたいと考えています」とした上で、「バラエティ、スポーツ、ドキュメンタリー、様々なジャンルに及ぶオリジナル番組を制作していくことで、無料の総合編成の局として日本全国の視聴者の皆さまの暮らしにワクワクをお届けしたいと思っております」と意欲を示した。

ジャパネットブロードキャスティングの田知花隆司執行役員は「編成の柱は“地域創生”です」と説明。「ゴールデン帯や昼間の時間帯で、毎日日本全国を巡る旅番組を放送します。単に観光地だけでなく、日本全国隅々まで行きます。その土地のユニークな人や食文化、名産品、歴史、スポーツチームなど、メディアで取り上げられることの少ないその土地ならではの魅力を伝えて、地域を盛り上げたいと思います。番組で紹介した商品は、すぐその場で買えるような仕組みを作ります」という。

また、「アーティストやタレントさんたちのやりたいことをやってもらう番組」も主軸に据え、「いろんな著名人の方に声をかけて、手を挙げていただいた方と一緒に企画を一から作っていこうという番組」を目指す。他にも、「タレントさんのリアルな本音が覗ける番組や、心と体がどんどん元気になるような健康や趣味の番組、ジャパネットが厳選したクイズやアニメの番組、若者による若者のための番組など、幅広いジャンルで放送していきます」「通販は装いも変えて、新しいショッピングの楽しみをご提案したいと思います」「テレビと連携するアプリを作って、『このアプリと一緒ならテレビはもっと楽しい』という世界を目指して開発しています」と明かした。

3月21日に開局するBSよしもとの松本幹景編成局長は「“地方創生”をコンセプトに、地元の皆さま、各自治体や企業の皆さまと一緒に、住みます芸人、社員一丸となり、番組を企画してまいります」と紹介。「地域のニュースはもちろん、アイデアやお困りごとなども取り上げ、地域活性化や課題解決のヒントなども見い出せていけたらと思っております」とし、「目玉番組の1つは地方創生をテーマにした生番組を平日月曜から金曜の帯番組としまして、午前の時間帯には若手から中堅までの芸人のラジオ風番組を。午後の時間帯には、北は北海道から南は九州・沖縄まで、曜日ごとにエリアを分けながら、スタジオと各エリアを中継で結び、地元の映像なども紹介するバラエティ番組を生放送いたします。平日夜には、各分野のコメンテーターの方をお招きしながら、地方で身近に起きているローカルニュースなどを掘り下げて真相に迫ります」と説明した。

さらに、「もう1つの目玉番組は、よしもとの貴重なアーカイブです。よしもとには往年の名芸人が出演する名番組や新喜劇など、時代を越えて皆さまに楽しんでいただける作品が多く存在します。その中から選りすぐりの番組を、週末の土曜・日曜にお送りいたします」と予告した。