フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』では、北の大地で生きる家族の12年を追った『私が守りたいもの~北の大地 牧場一家の12年~』を、28日(13:40~ ※関東ローカル)に放送する。

  • 涙を流す大林美和さん=フジテレビ提供

大林美和さん(当時34歳)が嫁いだのは、北海道・新冠町の小さな牧場。札幌で生まれ育ち、スローライフに憧れた美和さんは結婚して7年、父がつくった牧場を継いだ夫と保育園に通う2人の息子とともに、競走馬を育てる毎日を送る。

命と向き合う仕事は、早朝から深夜まで続く重労働。もちろん休日もない。嫁いで来た当初、毎日馬房で泣いていたという美和さん。長引く不況で競争馬は売れなくなり、生活は苦しくなるばかりだ。

そんな時、稼ぎ頭だった牝馬が放牧中に足を骨折してしまい、やむなく安楽死処分に。牧場経営を揺るがす大ピンチに陥り、夫は経営難で無気力になってしまう。美和さんはそんな夫を支え、経営を少しずつ立て直していくのだが…。

そして2017年、美和さんは、都会に住む不登校の小学生、双子のきょうだいを預かる決意をする。雄大な自然や馬に囲まれたこの場所なら、2人の傷ついた心を癒やすことができると信じていた。美和さんの息子2人との不思議な共同生活。次第に息子たちと一緒に学校へ通い始めるきょうだい。大林家で暮らし始めて1年、この地で卒業式を迎えることになる。

美和さんが子供たちに伝えたいこと。そして、どうしても守りたいものとは。カメラが見つめた北の大地で生きる家族の12年の物語を、女優・酒井美紀のナレーションで追っていく。

(C)フジテレビ