「自分のパブリックイメージにない役でもどんどん挑戦していきたい」と俳優業に意欲を見せるゆうたろう。そこには周囲の声も大きな糧となっているというのだ。

「僕は結構エゴサーチをするんです。当然マイナスな意見も目にするのですが、でもわざわざマイナスなことをつぶやいてくれるのって、少しでも興味を持ってくれていることだと思うんです。たとえそれが悪口であっても、そこには何か意味があると思う。参考にしていますし、ありがたいと思っています。もちろん、褒めてくれる意見も励みになります。なかでも僕自身、自分ではまったく自分のことをキレイだと思わないですが、例えば『来世ではちゃんとします』の凪ちゃんを見て『キレイ』と言っていただけると、あのときメチャメチャダイエットしたし、美意識あげて臨んだので、すごくうれしいです」。

さらに私生活でも、演じることを意識してアンテナを張るようになってきたという。

「これまでは自分の興味のあるジャンルや、好きな俳優さんの作品を観ていたのですが、最近はこれまでまったく興味がなかったジャンルや、知っている俳優さんが出演していない映画なども観るようになりました。50席ぐらいの単館系の劇場にも足を運ぶようになりましたし、先入観なく作品を観て、感じることを大切にしています。食わず嫌いをせず、自分のなかで引き出しを増やしていきたいです」。

「血みどろになるような役とかもやってみたいですね」と笑ったゆうたろう。まずは声の芝居で“ヤクザ”を堪能し、さらなる進化を楽しみにしたい。

■ゆうたろう
1998年6月3日生まれ、広島県出身。2016年、ショップ店員から“可愛すぎる美少年”モデルとして芸能界デビュー。2017年からドラマや舞台で精力的に俳優活動を行う。2018年、『3D彼女 リアルガール』で映画初出演。主な出演作に、ドラマ『シャーロック』(19)、『Followers』(20)、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(20)、『来世ではちゃんとします』シリーズ(20・21)、『古見さんは、コミュ症です。』(21)、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』シリーズ(19・21)など。