• 『二月の勝者』11月20日放送の第6話より (C)NTV

――今作は、Foorinの卒業後初の連ドラ出演ということなのですが、どのような心境で臨んだのですか?

Foorinで活動させていただいた3年間は、本当にたくさんのことを経験させていただいて、勉強させていただいたので、そこで学んだことを糧にして新しい気持ちで臨めたらと思っていました。『二月の勝者』は原作の漫画も話題になっていて気になっていた作品だったので、卒業後初のドラマが『二月の勝者』で本当にうれしかったです。

――音楽活動がお芝居に生きることというのは、ありますか?

いろんな考えを持った方々とお会いすることができたんです。だから、お芝居でセリフを読んでいると、「この子だったらどういうふうに感じてこのセリフを言ってるんだろうな」って、より深く考えるようになりました。

――楽曲のパフォーマンスを披露する中で、表情の豊かさといったところも培われたのではないでしょうか。

Foorinは見てくださってる方に元気を届けるというのを心がけていましたが、1番の歌詞は明るくて2番はちょっと切ないという曲もあったり、表情もただ笑ってるだけじゃなくて「いろんな歌詞に沿って自分の気持ちを考えながら届けるといいよ」とダンスの先生が教えてくださって、そういう表情の変化もお芝居に生かせたらいいなと思っています。

■井上真央が目標の女優に

――今後、どんな女優さんになっていきたいですか?

この作品では自分より大人で難しい役どころなので、今回演じさせていただけたことをきっかけに役の幅をどんどん増やして、いろんな役に挑戦させていただけたらいいなと思います。

――目標にされる方などはいらっしゃいますか?

今ご一緒させていただいている井上真央さんに憧れています。井上さんが現場に入られただけで現場が明るくなりますし、一緒にお芝居をしていると私が役に入りやすいようにしてくださったり、それでいてとても芯のあるお芝居をされているなと感じることもあって、私の目標の女優さんです。

――では最後に、『二月の勝者』の今後の見どころを教えてください。

大森紗良は原作にはないオリジナルのキャラクターで、6話(20日放送)で黒木先生に頼まれて桜花ゼミナールのまるみちゃん(玉野るな)という女の子に会いに行きます。そこからどんなふうに進展していくのか楽しみにしてもらいたいです。それから紗良ちゃんは弓道を習っていて、佐倉先生(井上)も昔弓道をやっていたということで、一緒に弓を引くシーンがやっと出てきますので、そこも楽しみにしていただけたらと思います。

――これまで弓道の経験はあったのですか?

ないんです。今回のドラマで井上さんと2人で袴を着て一緒に練習させていただきました。弓矢がすごく重くて力が必要だから難しいんですけど、やってて楽しいので、このドラマが終わっても続けていきたいなと思いました。

●住田萌乃
2008年生まれ、兵庫県出身。連続テレビ小説『マッサン』(NHK)の亀山エマ役で注目を集め、その後も『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ)、『スカーレット」(NHK)、『恋はつづくよどこまでも』(TBS)、『ひきこもり先生』(NHK)などに出演。Foorinではメインボーカルとして活動し、「パプリカ」で第61回日本レコード大賞受賞、『NHK紅白歌合戦』への出場も果たす。現在、『ワーズハウスへようこそ』(日本テレビ)にもレギュラー出演中。