日本テレビ系ドラマ『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』(毎週水曜22:00~)に出演する女優の田辺桃子と俳優の細田佳央太が、同作の見どころなどを語った。

あす10日放送の第6話は、盲学校のマラソン大会を前に、練習に励む空(田辺)に犯罪の魔の手が。そして、それを知った青野(細田)は……というストーリーが展開される。

  • 田辺桃子(左)と細田佳央太=日本テレビ提供

――これまでの撮影を振り返って、特に印象に残っているシーンはありますか?

田辺:やっぱり盲学校でのシーンがどれも印象的です。第2話で空と青野が話している図書館のシーンや、ユキコを含めた3人でのシーンはリズミカルで本音も混ざっていて、3人それぞれの顔がすごく出ているシーンなので、とても好きですね。

細田:第4話の森生と2人のところですかね。あのシーンが初めて杉野(遥亮)さんとガッツリ絡むところでした。田辺さんと僕はなかなか(盲学校の)外に出ることがないキャラクターなので、外の人たちと触れ合えるというのと、純粋に青野くんが「好き」っていうものの種類を色の種類に例えた、その台詞の内容も僕自身すごく好きで印象的でした。

――空や青野を演じる上で難しかった点や工夫した点はありますか?

田辺:ユキコと青野と3人でいる時に、空だから言えることや、空だから言われて思わず元気が出ちゃう言葉というのがたくさんあるんです。なので、そういったムードメーカーのような要素は取り入れたいなと思って演じています。

細田:一番難しい点は“目”ですね。原作の青野くんは目を閉じて描かれてるので、僕もどうしようかと監督といろいろ話して、開いたままということになりました。ただ、妄想するときであったり、青野くんのペースになったときに、目をつぶったり細めたりしていこうと。開いてる分、どの目線が一番ナチュラルで、見ている人たちに対して違和感がないんだろうというところは、すごく難しいなと思います。

――第6話では、喫茶店メンバーと一緒のシーンがありましたね。

田辺:初めて、やっと(喫茶店に)行けました(笑)! 喫茶店でのシーンは、空にとっても、みんなにとってもすごく重要な場面だったので、大切に演じた分、出演者一人一人のパワーもすごく大きく感じました。見ている方にもその場に一緒にいるような臨場感やパワーが伝わったらいいなと思っています。

細田:前室で待っているときから、みんなでいろんな話をして、すごく楽しかったんですよ! 戸塚(純貴)さんが焼き鳥がすごく好きっていうので、おすすめのお店を教えてくださったりとか。(喫茶店メンバーと)ガッツリ絡むのは初めてだったんですけど、僕らのことをすぐ受け入れて輪の中に入れてくださったので、とてもうれしかったです。

――空はランニングのシーンもたくさん出てきますが、撮影はいかがでしたか?

田辺:ランニングのシーンは原作で読んでいた時にここを映像化できたらいいなと思っていた部分なので、すごく嬉しかったです。伴走者の方と一緒に走るのを練習させてもらったんですけれど、めちゃめちゃ難しくて。コーナーを曲がる時のリズム感などが、ちょっと大変でした。

――青野くんには、新しく花男と草介という友達ができますね。

細田:はい、うれしいです! もちろん赤座さんも紫村さんも大事な友達だと思っていても、たぶん同性の友達と異性の友達って距離感が若干変わったりしますし。青野くんはムッツリなところがあるから、そういう話ができるっていうのも、彼にとってはすごくリラックスしやすいんじゃないかな。僕自身が「青野くんよかったね!」っていう思いです。

――では最後に、今後の空ちゃんと青野くんはどうなると思いますか?

田辺:どうなるんですかね!? 撮影の休み時間に、佳央太くんと話してたんですけど、付き合いそうで付き合わない感じもありそうだし、付き合っても凸凹な感じが想像できるので、それはそれでいいなと思ったりして……どっちでもありだねっていう話になりました(笑)。個人的には、なんだかんだ一緒にいてほしいなとは思っています(笑)。付き合いはしなくてもずっと一緒にいるみたいな、コンビ感が見てみたいなと思っています。

細田:僕は原作の2人の空気感や距離感が好きで。原作では青野が「紫村さん僕ら結婚する?」って言ったら、「私はまだまだいろんな人と出会いたいよ」「うん、僕も」っていうやりとりがあって、それがすごく好きなんですよ。でも、どういうふうな結果になっても、2人はなんだかんだこのまま変わらない距離感なんだろうなとも思うので。……僕はじゃあ、くっつかない!という予想にします! 青野くんがどれだけアタックしても、2人はくっつかないんじゃないかと思います(笑)