大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は1日、御堂筋線長居駅ほか3駅にて、白杖または車いすの利用者をAI自動検知技術を用いたシステムで検知し、駅係員に通知する実証実験を11月2日から開始すると発表した。

  • 「白杖・車いす検知システム」活用イメージ

実証実験では、駅係員が既存の防犯カメラを用いた検知システムにより、白杖または車いすの利用者に早期に気づき、必要なサポートや見守りに役立てられるかなどの運用面を検証することで、今後のさらなるサービスの向上につなげていくとしている。

駅の改札付近に設置している既存の防犯カメラの画像を分配させて、AI自動検知技術により白杖または車いすを検知。駅長室に設置した検知装置用モニタを通じて、検知結果を駅係員に通知する。

白杖・車いす検知システムは駅係員により管理され、システム(サーバ)の取扱い者を限定するとともに、外部のネットワークに接続しない、取り込んだ防犯カメラの画像は日々自動で消去されて保存しないといった安全管理措置を講じる。防犯カメラの画像は大阪市高速電気軌道で規定する個人情報保護方針にもとづき取り扱われる。

  • システムネットワーク概要図

実施期間は2021年11月2日から2022年3月31日までの予定。御堂筋線長居駅北改札口付近・南改札口付近(防犯カメラ3台)、千日前線野田阪神駅中東改札口付近(防犯カメラ2台)、長堀鶴見緑地線今福鶴見駅西改札口付近(防犯カメラ2台)、長堀鶴見緑地線横堤駅東改札口付近(防犯カメラ2台)の4駅5改札口にて実施する。