三井住友カードとSMBC GMO PAYMENTは10月15日、「レジとキャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表した。調査は6月4日~5日、全国の20代~50代の男女256名、および実店舗を保有している個人事業主250名を対象にインターネットで行われた。

  • キャッシュレス決済を利用する理由

    キャッシュレス決済を利用する理由

調査によると、20〜50代男女のキャッシュレス決済利用率は77.3%。主に「クレジットカード」(81.8%)を利用している人が多く、次いで「バーコード、QRコード決済」(61.6%)、「電子マネーサービス」(59.6%)が上位に。利用頻度については、「週に2~3回程度」(34.3%)が最多だった。

キャッシュレス決済を利用する理由については、「特典がつくから(ポイントやキャッシュバックなど)」(77.3%)、「会計がスムーズになるから・時短になるから」(61.1%)、「現金を持ち歩く必要がないから」(54.0%)が上位にあがった。

  • レジの行列でストレスを感じた経験はありますか?

    レジの行列でストレスを感じた経験はありますか?

続いて、利用しているキャッシュレスサービスがなくて困った経験があるかと尋ねたところ、50.0%の人が「何度もある」「たまにある」と回答。また、お店選びの際、利用している決済サービスに対応しているかどうか気にする人は、「いつも気にする」が16.4%、「たまに気にする」が34.4%と、半数以上いることがわかった。

さらに、レジに並んでいる時のストレスの有無を聞いたところ、「全くない」という人は1割未満(8.2%)に留まり、7割以上が「何度もある」「たまにある」と回答した。

一方、レジ担当者として働く側からの意見も聴取したところ、レジ打ち経験者の8割以上が「行列ができた際の対応」(85.0%)に苦労したことがあると回答。次いで、「クレーム対応」(46.7%)、「現金の受け渡しの際、正確に行うこと」(43.0%)と続き、「キャッシュレス決済の操作方法」を大変だ・苦労したと感じている人は、17.8%にとどまった。

  • キャッシュレス決済を導入した理由

    キャッシュレス決済を導入した理由

次に、店舗を持つ個人事業主(チェーン、フランチャイズ店は除く)を対象にキャッシュレス決済を導入しているか質問した結果、約3割が「導入している」(29.2%)と回答。さらに、「導入していないが、導入したいと思っている」(15.6%)人を合わせると、4割以上の人がキャッシュレス決済にポジティブな印象を持っていることが明らかに。

キャッシュレス決済を導入した理由については、「キャッシュレス決済を求めるお客さんが増えたから」(42.5%)、「会計がスムーズ・時短になるから」(23.3%)、「お金の管理がしやすいから」(12.3%)が上位にあがった。

  • キャッシュレス決済を導入していない理由

    キャッシュレス決済を導入していない理由

一方、キャッシュレス決済を「導入したいと思わない」という個人事業主の割合は55.2%。その理由を尋ねたところ、「手数料がかかる」(54.8%)、「手数料が高い」(42.9%)、「初期費用が高い」(32.8%)が上位にあがり、費用面が大きな原因であることが明らかに。

そのほか、「入金までの時間がかかる」(24.3%)にも5人に1人以上が回答し、すぐに手元に現金が入る方が良いと考えている人も多いよう。さらに、「カードの受け渡しやレシートを渡すなど、お客さんとのやり取りが面倒」(10.7%)、「入力や操作を間違えた際の修正対応が面倒」(10.7%)、「お客さんが操作に手間取り、結果的に時間がかかる」(9.6%)、「操作を覚えるのが大変」(9.0%)など、やはり操作に関する懸念の声が多くあがった。