「ルパン三世」アニメ化50周年を記念して、金曜ロードショーでは、「みんなが選んだルパン三世」と題し、視聴者投票の上位作品を放送。今週はTVシリーズ全276話から選ばれた4話が放送される。

  • PART1・第1話「ルパンは燃えているか・・・・?!」

ラインナップは、まさに原点となるPART1・第1話「ルパンは燃えているか・・・・?!」(1971年)、若き宮崎駿監督が、照樹務の名義で演出を手掛けたPART2・第145話「死の翼アルバトロス」と、第155話(最終回)「さらば愛しきルパンよ」(1980年)、最近作の最終話であるPART5・第24話「ルパン三世は永遠に」(2018年)が年代順に放送される。

  • PART2・第145話「死の翼アルバトロス」

  • PART2・第155話(最終回)「さらば愛しきルパンよ」

  • PART5・第24話「ルパン三世は永遠に」

放送直前となった今回は、現在のルパン役・栗田貫一から寄せられたコメントを紹介しよう。

◎栗田貫一(ルパン三世役)のコメント

栗田貫一

「PART1」が始まったのは、僕らがまだ中学生にあがるくらいじゃなかったかな…すごい“大人の漫画”を見てた感じでしたね。
「PART1」の頃は、声優の皆さんもまだキャラクターのイメージを作ろうみたいな時だったんじゃないかと感じますね。山田(康雄)さんのルパンも軽くないんだよね。軽妙になるのは「PART2」からだから、モンキー・パンチさんが原作で描いていた感じだったんでしょう。最近僕がやっているルパンはシリアスな事が多いので、ひょっとして近いのかもしれないなと感じるんだよね。
僕がマネをしていたのは「PART2」以降の山田さん。「ふ~じこちゃ~ん」ってなった時からだよね。「おい、不二子!」って感じだったんだよ、「PART1」の頃は。
作品を見ると、あの頃からこんな絵を描いてたんだな…と感じますね。特に宮崎さんの作品は、「風の谷のナウシカ」とかに出てきそうな絵なんだよね。空飛ぶ感じとかね。
その中で(自分がルパンを演じている)「PART5」が選ばれたのは嬉しいよね。最近の若い子たちが投票してくれたのかなぁ。「PART5」は現代的な設定で、ルパンもだんだんネットの中に連れていかれてる。最終回は、本当のルパンの顔ってなんだったんだと、謎を残して終わったんだよね。
この50年、宮崎さんもそうだけど、いろいろなクリエイターがそれぞれのルパンを作ってきて、みんな自由にルパンを連れまわしている感じがするんです。それぞれの想いがあるんだろうね。いろんなことをやらせてもらって「ルパン楽しそうだな」と思うもんね。モンキーさんが、最初から「どうぞ自由にルパンにいろんなことをさせてください」っていう方だったんで、本当にそうなっちゃった。新作の「PART6」もそうだけど、これからもどんなルパンが登場するか、本当に楽しみです。

「みんなが選んだルパン三世・TVシリーズセレクション」は、2021年10月15日(金)よる9時より放送。

原作:モンキー・パンチ (C)TMS
原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV