アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が、あす4日発売のエンタメ専門誌『日経エンタテインメント!』11月号(日経BP)に単独で初登場する。

  • 伊野尾慧 (C)日経BP

同誌では「14年目の焦燥」というテーマで、仕事に対する問題意識や、その解決策として実際取り組んだことを7ページにわたって話している。8月にHey! Say! JUMPがリリースしたシングル「群青ランナウェイ」はSNSと謎解きをプロモーションに組み込み、初動セールスが前作を約3万枚上回った。通常盤のCDジャケットを発売当日まで公開しないという大胆な手法も話題となったが、一連の施策を企画・立案したのが伊野尾である。

伊野尾は「僕たちは今年でデビュー14年。ともなると、新曲を発売するときのパターン化した動きに慣れてしまっている部分がどうしてもあって。情報が少しずつ解禁されて、取材があって、最後に音楽番組で歌う。今は音楽番組自体が少ないから、あっという間に発売日。何となく続くこの流れを壊したいという思いがありました」と経緯を明かし、ファンの大多数を占める若い世代と「CD」という媒体の溝を少しでも埋められないかという思いも語っている。

ジャニーズ事務所は楽曲配信を全面解禁していないため、いかにCDを売るかを考えなくてはならないが「若い世代はCDを買うことが、純粋に音楽を聴くための行為ではなくなっている。じゃあ何ができるかと思ったとき、体験と一緒に買ってもらえたらという考えに行き着いた」と伊野尾。その体験である「謎解き」と多角的に仕掛けた「匂わせ」やプロセスについて裏話を披露し、制作スタッフが考えるような範疇の仕事に関わった理由も明快に説明している。

また、現在の31歳という年齢を「少しずつ保守的になってくる年頃」と認識しながらも、来年11月で15周年を迎えるグループについては守りにはまだ入らないといい、15回目のアニバーサリーに向けた現在の心境も明かす。

同誌ロングインタビュー恒例のプライベートトークでは、家飲みやお酒、焼き鳥、ボディソープの好みなど、15問を掲載。理路整然な受け答えが続いた本文とは一変して「俺の嫁にでもなるつもりか!(笑)」という“伊野尾節”でツッコんだその質問とは。

表紙はV6が飾り、11月1日でグループを完結させる彼らがかけがえのない“V6の時間”について様々な角度から語っている。さらにradiko、Padcast、音声ドラマなど、拡大する「聴くエンタメ」の最前線を追った「ラジオ&音声メディア黄金時代」を特集。米倉涼子、Stray Kidsらのインタビューや、現在ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』に出演中の堂本光一と井上芳雄が、同作を演出する世界的演出家、ジョン・ケアード氏に海外の演劇事情をレクチャーしてもらう独占企画も掲載している。