お笑い芸人のバカリズムが、19日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)で、脚本家としての苦労を語った。
「イジり」のトークテーマに関連して、劇作家の根本宗子は舞台とテレビの違いに言及。自由度の高い舞台脚本と比べて、テレビの場合は「書き方は少し気をつけたりします」「こういうことを書くと悲しむファンの方もいるのかなとか」と演者に気を使っていることを明かし、「相談しつつというか。ここまでは書いていいですよねとか。言われたら直すぐらいですけど。自分が書きたいことをとりあえず出すんですけど、『直してくれ』と言われたら……なんでこの仕事をやってるんだろうなと思うときもあります」と本音を打ち明けて苦笑した。
司会の東野幸治から「脚本を書くときにそういうことはあるんですか?」と振られたバカリズムは、「そうですね」と認め、「いろいろ面倒くさいことを言ってくる役者さんって、だいたい噂が回っているんですよ。プロデューサーさんにキャスティングの段階で、『この人、面倒くさいことを言ってこないですよね?』と確認してからやるので」と告白。「『自分はこういことを言いたくない』とか。なんていうんですかね。すごく言葉を選ぶんですけど……台本にいろいろ言ってくる人とか。『ちょっと納得いかない』『見えない』とか」と実例を挙げた。
これにはダウンタウン・松本人志も、「『見えない』は、俺はアカンと思う。お前が見せろよ!」とツッコミ。バカリズムには「そういう人はその場限りにして、いろんなところでその人のことを言いふらすっていう(笑)」と密かな対処法があるようで、根本は同調しつつ、「ご本人はすごく良い方で何でもやってくださるのに、周りが過剰になって。本人に何も伝わらなく終わっちゃうとかは、とても残念だなと思うときもあります」と事務所側の過剰反応が原因になっている場合にも触れていた。