新型コロナウイルス感染症対策のため、「テレワーク」「在宅勤務」を実施する企業が増えている。突然、仕事が在宅になり「なかなか慣れない」「家だと集中できない」など、戸惑いを感じている人も多いのではないだろうか。そこで今回は、在宅勤務をしたことがある205名に「実際に経験してみてわかった、在宅勤務のコツ」を聞いてみた。

Q. 在宅勤務をしたことはありますか?

はい 64.5%
いいえ 35.5%

Q. (「はい」と答えた方にお聞きします)自宅の環境や仕事のやり方など、実際に経験してみてわかった在宅勤務のコツを教えてください。(自由回答)

働きやすい環境を整える

・「椅子は長時間座っていても疲れないものを新規購入して、少し大きめのディスプレイを接続して仕事をしています」(57歳男性/千葉県/海運・鉄道・空輸・陸運/IT関連技術職)
・「ネット環境の整備は必要」(69歳男性/岡山県/専門コンサルタント/専門職関連)
・「仕事に集中するため、周りに仕事に関係のない物は一切置かない」(59歳男性/福岡県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「ディスクや椅子は腰に負担がかからないように、自己投資と考えて良いものを購入する」(49歳男性/栃木県/食品/その他技術職)
・「まずは自宅に在宅勤務に適した場所を確保することが必要だと思う。安定したWi-Fiなどの通信環境はもちろんだが、机や椅子などの備品や照明なども、会議に適したものを準備したほうが良いと思う」(64歳男性/奈良県/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「シンプルに、必要最低限のものしかない部屋でやる。その方が集中できる」(48歳男性/山形県/精密機器/メカトロ関連技術職)

しっかり予定を立てて行う

・「1日のスケジュールを立てて、業務を始める」(40歳男性/広島県/流通・チェーンストア/営業関連)
・「TO DOリストを作成する」(35歳女性/大阪府/銀行/事務・企画・経営関連)
・「自分で時間割を決め、だらだらしないように気をつけなければならない」(47歳女性/兵庫県/設計/IT関連技術職)
・「会社でやる仕事と自宅の仕事を分けて、計画的に仕事すること」(59歳女性/東京都/その他/事務・企画・経営関連)
・「本日やるべきことを列記して、これは何時までに終了されるように目標を定める」(48歳男性/埼玉県/旅行・観光/営業関連)
・「あらかじめ先々の予定も考えながら仕事の計画をすると、スムーズに進むと感じた」(52歳男性/東京都/設計/営業関連)

メリハリをつける

・「メリハリをつけるために、極力予め決めたタイムテーブルに沿うように心がけている。スマホの通知はオフにしている」(60歳女性/静岡県/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
・「人の目がなく自由がきくからこそ、自分でメリハリをつけて仕事に取り組む」(41歳男性/埼玉県/食品/営業関連)
・「仕事時間とプライベートをきちんと分ける」(51歳女性/東京都/その他/クリエイティブ関連)
・「オンオフの切り替えを意識して行う。これに尽きます」(61歳男性/愛知県/専門コンサルタント/専門職関連)

休憩をしっかり取る

・「しっかりと休憩時間を確保することです」(33歳女性/埼玉県/その他/販売・サービス関連)
・「パソコンディスプレイを座って見続けるので、意識して休憩時間をとり、目を休めたりラジオ体操で肩腰のこりを解消する」(53歳女性/神奈川県/総合電機/事務・企画・経営関連)
・「休憩を適切にとることと、休み時間はPCの電源を落とすなど気分転換を図ることが大事」(49歳男性/石川県/公益・特殊・独立行政法人/事務・企画・経営関連)
・「仕事に集中しすぎてメンタル的に緊張してしまったときは、気分転換に軽くストレッチなどすると、気持ちが切り替わって、より仕事がはかどる」(52歳男性/大阪府/サービス(その他)/IT関連技術職)

1人のスペースを確保する

・「1人のスペースを作ること」(60歳男性/千葉県/その他/専門サービス関連)
・「1人部屋を用意する」(30歳男性/兵庫県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「家族がいるが、勤務中は別室で行うようにしている」(56歳男性/岡山県/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
・「自分1人になる集中できる部屋は必ず必要。家族と一緒だとなかなか集中できない」(39歳男性/静岡県/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)

その他

・「家事をちょこちょこしながら仕事を進めるとリフレッシュできる」(34歳男性/愛知県/輸送用機器(自動車含む)/販売・サービス関連)
・「服装を(出勤時と)同じにする」(27歳男性/愛知県/輸送用機器(自動車含む)/メカトロ関連技術職)
・「自宅で働いているということを意識しすぎない」(42歳男性/茨城県/海運・鉄道・空輸・陸運/営業関連)
・「通勤がなく運動不足になりがちなので、昼食後の軽い運動」(47歳男性/千葉県/設計/建築・土木関連技術職)
・「クラシック等、軽く音楽を聴くと捗りますからね」(49歳男性/千葉県/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「業務内容によってパソコンを使い分ける。報告書等はノートで作成し、技量が問われる内容は、デスクトップパソコンで行う」(52歳男性/大阪府/その他/その他・専業主婦等)

総評

在宅勤務のコツとして最も多くあがったのは「働きやすい環境を整える」ことだった。特に重要なのが「椅子」選び。「椅子は高価であっても、良いものを買ったほうがよい」「良いものを使わないと腰痛が悪化する」「長時間座っていても疲れないものを」といったアドバイスが寄せられた。合わない椅子で長時間作業していると、生産性が下がるだけでなく、健康に悪影響を及ぼすことも。自己投資と考え、自分に合った、最適な椅子を探すことが大切なようだ。

「スケジュール管理・時間管理」の大切さをあげた人も多かった。予定を立てずに仕事を始めると、ついダラダラしてしまい、「いつまでたっても仕事が終わらない」なんてことも。1日の予定をしっかり立て、計画的に仕事を行うことが大切なようだ。タイムマネジメントのために、タイマーや、スマホのスケジュール管理アプリを活用しているという人もいた。

「休憩をしっかり取る」大切さもあげられた。在宅勤務は集中しやすい環境のため、つい休憩を取るのを忘れ、働き過ぎてしまうことも。知らぬ間にストレスが溜まっていたり、「眼球疲労」などを引き起こす可能性もあるため、こまめに休憩を取り、遠くを見たり、軽く体を動かすなどのリフレッシュに努めたい。

このほかにも「スーツを着て気持ちを入れ替えること」や、「音楽を流す」「出勤しているときと同じ生活リズムにする」「WEB会議の際には顔が明るくなるライトを揃える」などなど、具体的なコツがあげられた。在宅勤務をより快適に行うためにも、ぜひ参考にしてほしい。

調査時期: 2021年8月4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 318名 調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません