10月3日よりWOWOWでスタートするWOWOW開局30周年記念『連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」』(毎週日曜 22:00~放送・配信※第1話無料放送)の 完成報告会が13日、都内で行われ、上白石萌歌、宮沢氷魚、山本舞香が出席した。

  • WOWOW『連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」』の完成報告会に出席した宮沢氷魚、上白石萌歌、山本舞香(左から)

    WOWOW『連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」』の完成報告会に出席した宮沢氷魚、上白石萌歌、山本舞香(左から)

作家・宮部みゆきが構想に15年、執筆に9年もの歳月を経て完成させたミステリー『ソロモンの偽証』を、WOWOW開局30周年記念として完全ドラマ化。原作の舞台である1990年代の公立中学校を、本作ではSNSが普及する現代の私立高校に置き換え、全8話という長編で宮部ワールドの世界観を描き出す。 "学校内裁判"を主導する高校生の藤野涼子を演じるのは、連続ドラマ初主演の上白石萌歌。裁判に参加する謎の青年・神原和彦役に宮沢氷魚、ひどいニキビに悩む三宅樹理役に山本舞香、ある事件を追う刑事で涼子の父・藤野剛役に高嶋政宏、生徒や警察、マスコミの対応に苦慮する校長・津崎正男役に小林薫ら豪華なキャスト陣が集結した。

連ドラ初主演の上白石は、WOWOWのドラマに出演するのがドラマ初出演となった2012年の『分身』以来。「まだ12歳で小学生の時に初めてお芝居をさせていただいたのがWOWOWさんの作品。9年が経ち、WOWOWさんの作品に戻ってこれて原点に帰ってきた懐かしさと背筋が伸びる思いでした」とデビュー当時を振り返り、「初めて台本を開いた時に自分の名前が一番最初にあるのを見て不思議な気持ちでした。素晴らしい出演者の方々や監督さんスタッフさんが集結すると分かってこの作品は良いものになると確信しました」と撮影を楽しみにしていたという。演じた藤野涼子という役柄については「誰よりも色んなモノを背負っている女の子。彼女として生きながらどうにか救えないかという思いで過ごしました。重圧や責任をすべて背負い、強い眼差しで色んなものを見つめられるように臨みました」と覚悟を持って撮影に挑んだことを明かした。

それぞれのキャラクターが事実を隠している同ドラマ。それにちなみ、自身の秘密を問うと、宮沢が「このお仕事を始めるにあたって事務所に所属したことを親に言わずに入ってから伝えました(笑)」と苦笑いを浮かべると、山本が「宮沢さんって大変な子なんですね」と宮沢の意外な一面に驚いた様子。山本は「秘密でもないんですが、お泊りができません」と告白。同ドラマの撮影でも他のキャストが1カ月にわたって泊まりながら撮影した中、山本は1泊もしなかったという。「眠れなくなるのと自分の家はすべて必要なものがあるので、ホテルに行く時に何を持っていけば良いのか分からないんです。その感じがすごく嫌でという甘ったれた理由なんですけどね」と明かしていた。