秋田内陸縦貫鉄道は、1989(平成元)年にデビューしたAN-8900形のうち、片運転台車両としては最後となった「AN-8904」が引退することを受け、9月12日にさよなら運転を実施すると発表した。

  • AN-8900形の片運転台車両「AN-8904」が引退。9月12日にさよなら運転を行う

AN-8900形は計5両を導入。「AN-8901」~「AN-8904」の4両は片側のみ運転台がある流線形の車両で、長きにわたり急行「もりよし」などで活躍してきた。「AN-8901」~「AN-8903」の3両はすでに運用を外れて廃車となっており、最後の片運転台車両「AN-8904」も引退が決定している。

「AN-8904」のさよなら運転は9月12日、観光車両「笑 EMI」(AN-8905)との2両連結で、急行「もりよし」として運行される予定。この日限定で、懐かしい山型の「もりよし」のヘッドマークを「AN-8904」に掲出するほか、「もりよし1・3号」の阿仁合~角館間では、運転士が昔のエンジ色の制服を着用して運転するという。なお、感染症対策のため、ヘッドマーク掲出と昔の制服着用以外の特別なイベントは実施されない。