音楽ユニットのCreepy Nutsが、3日に放送された日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』(毎週金曜23:00~)に出演した。

  • Creepy NutsのR-指定(左)とDJ松永=日本テレビ提供

トークでは、HIPHOPなイメージはなくても、プロの目から見たら十分にHIPHOPアーティストであるという人たちを挙げたCreepy Nuts。最初にR-指定が名前を挙げたのは、サザンオールスターズの桑田佳祐だ。「かなり意外!」と言うMC2人に、R-指定は「桑田さんは歌唱する際に、HIPHOPに重要な韻を踏むことを重視しているんです。また日本語の響きを英語っぽく歌うのですが、それが革命的な発明だと思います。この歌い方がなければ、日本語でラップができると思われなかったと言っても過言ではありません。とにかく言語の捉え方やリズムの解釈がすごいんです。サザンの中でも特に90年代後半にリリースされた楽曲は、韻を踏むレベルがものすごく高いんです」と力説。

他にも鈴木聖美with Rats&Starの「ロンリー・チャップリン」を挙げ、どの部分の歌詞がHIPHOPなのかを、分かりやすく説明をした。話をじっと聞いていたMC2人は、ただただ関心するばかり。

一方のDJ松永から挙がったのは、竹原ピストルの楽曲。「一等賞」や「カウント10」など複数ある曲の中から、特にHIPHOPを感じるというのが「ドサ回り数え歌」だという。「4~5年前に竹原さんと福岡で対バンをしたのですが、その時に初めて聴いて心に刺さりまくって、会場で号泣しちゃいました。歌詞の世界観がすごすぎます。めちゃくちゃ韻を踏んでいますし、とにかく日本語の使い方が芸術的という言葉を超越しちゃっているくらい上手で、歌詞だけで作品として成立しているんです。ライブが終わった後、僕ら2人はもう放心状態でした(笑)」と振り返る。

続いて、新曲「のびしろ」について言及。R-指定は「人間としても進歩したいし、まだまだやりたいことが五万とある今のこの年齢で書いておきたかった楽曲です。曲の中には、あえて韻を踏み外しているところもあります。その方がカッコいいので。そういった部分にも注目してほしいです」と込めた思いを語った。