ビザ・ワールドワイド・ジャパンとMMDLaboが運営するMMD研究所は共同で8月31日、「コロナ禍での支払いやお金の管理に関する調査」の結果を発表した。調査は8月17日~19日、15~69歳の男女5万名を対象にインターネットで行われた。

  • コロナ禍で生活様式に変化があったこと

    コロナ禍で生活様式に変化があったこと

新型コロナウイルスの感染拡大前後における普段の生活様式の変化について聞いたところ、「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」(19.4%)が最も多く、次いで「テレビやネットニュースを以前よりも確認するようになった」(17.6%)、「オンラインでの買い物が増えた」「公共交通機関を利用することが減った」(ともに17.1%)と続いた。

  • キャッシュレス決済全体に求めるもの

    キャッシュレス決済全体に求めるもの

キャッシュレス決済全体に求めるものを聞いたところ、「ポイントが貯まりやすいこと」(41.5%)、「セキュリティ面で安心して利用できること」(32.9%)、「素早く会計できること」(32.2%)が上位に。世代別で見ると、全世代で「ポイントが貯まりやすいこと」が1位となったが、次点は、Z世代(15〜25歳)とミレニアル世代(26歳〜39歳)はスピードを重視するのに対し、50代~60代はセキュリティ面を上げており、支払い手段へのニーズの多様化が見て取れる結果となった。

また、新型コロナウイルス感染拡大後にキャッシュレス決済を利用している理由を聞くと、クレジットカードおよびQRコード決済の利用者は「ポイント還元率が良いから」、デビットカード、プリペイドカード、カード型電子マネー、タッチ式スマートフォン決済の利用者は「素早く会計したいから」がそれぞれ最多となった。

  • 消費・金銭管理についての価値観や意識

    消費・金銭管理についての価値観や意識

次に、消費・金銭管理についての価値観や意識について聞いたところ、「ポイントを意識して買い物をするようにしている」(30.3%)が最も多く、次いで「お金を増やしたい」(30.1%)、「将来のお金が不安」(29.5%)と続く結果に。一方、「貯蓄が苦手」「たくさんお金を使いたい」「貯蓄はしていない」といった項目は少なく、いずれも1割にも満たなかった。

これを世代別で見ると、Z世代では「お金を増やしたい」「好きなこと以外は節約したい方だ」「将来のお金が不安」が上位にランクイン。60代では、「身の丈に合った支出をしている」「現金より、キャッシュレス決済の方が便利だ」「ポイントを意識して買い物をするようにしている」が上位にランクインした。