エム・ピー・ソリューションは6月4日、「クレジットカードのタッチ決済利用」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2026年4月15日~4月23日、東京都在住20歳~69歳男女500人を対象にインターネットで行われた。

QRコード決済の利用が38.3%

事前調査として、20代~60代の男女2,000人に「普段1,000円程度の買い物で最もよく利用している決済手段」を尋ねた。QRコード決済の利用者が最も多く38.3%。次いで現金が22.1%、クレジットカードが21.6%とほぼ同程度の結果となった。

  • 普段1,000円程度の買い物で最もよく利用している決済手段は何ですか

    普段1,000円程度の買い物で最もよく利用している決済手段は何ですか

"QRコード派"の84%がタッチ決済経験者

前問でQRコード決済を選んだ765人に、「クレジットカードのタッチ決済」を利用したことがあるか聞いたところ、84%が利用したことがあると回答した。しかし、その利用形態は物理カードによるものが最も多く、約4割を占めている。普段からスマホ決済を利用している層であっても、クレジットカードにおいては物理カードの利用率が高い実態が明らかになった。

  • クレジットカードのタッチ決済を利用したことがありますか

    クレジットカードのタッチ決済を利用したことがありますか

QRコード決済の利用者の約7割が不満を抱えながら利用

普段QRコード決済をメインで利用し、かつクレジットカードのタッチ決済の利用経験がある500人を対象に調査を行った。

クレジットカード決済と比較したQRコード決済の不便な点について、「通信環境や電池残量に左右される」が43.8%と最多だった。次いで「アプリを立ち上げるのが手間」「残高を気にする必要がある」という回答が続いた。日常の小額決済において、QRコード決済(38.3%)が最も選ばれている一方で、ユーザーの約7割が何らかの不満を抱えていることがわかる。

  • クレジットカード決済に比べてQRコード決済で不便な点はどこですか?

    クレジットカード決済に比べてQRコード決済で不便な点はどこですか?

「クレカのタッチ決済では通信環境が不要」約3割が知らず

QRコード決済は「通信環境等が不便」と回答した人に、クレジットカードのタッチ決済は通信環境が無くても利用できることを知っているか聞いたところ、29.4%は知らないと回答した。

クレジットカードのタッチ決済は、通信が不安定になりがちな地下の店舗やイベント会場などでも、スマートフォンの通信状況に左右されずに決済できる。この認知が広がることで、シーンに応じてQRコード決済との使い分けが進むと考えられる。

  • クレジットカードのタッチ決済では通信環境が無くても利用できる

    クレジットカードのタッチ決済では通信環境が無くても利用できる

クレジットカード決済のネックは「財布を出す手間」

QRコード決済と比較したクレジットカード決済の不便な点については、「財布からカードを出さなければならない」という回答が47.4%と最多となった。その他、「QRコード決済のポイント還元の方が良い」が28.8%、「使いすぎてしまう」が18.6%、「使えるお店が少ない」は4.8%と続いた。

  • QRコード決済に比べてクレジットカード決済で不便な点はどこですか?

    QRコード決済に比べてクレジットカード決済で不便な点はどこですか?

3割が「クレジットカードのスマホ登録機能」を知らない

「財布からカードを出さなければならない」と回答した人に、Apple PayやGoogle Payに登録すれば、スマホでタッチ決済ができることを知っているかを尋ねると、32.1%が知らなかったと回答した。

  • Apple PayやGoogle Payに登録すればスマホでタッチ決済ができる

    Apple PayやGoogle Payに登録すればスマホでタッチ決済ができる

4割が「クレジットカードのPush通知機能」を知らない

また、クレジットカードはチャージ式の決済と比較して、支払ったその場での利用実感や支出管理のしにくさを覚えるケースもあり、人によっては「使いすぎてしまう」と不安を感じやすい側面がある。こうした懸念を持つ層に対し、クレジットカード会社が提供する「Push通知機能」を知っているか聞いたところ、44.1%が知らなかったと回答した。

  • ほとんどのカード会社が利用の都度Push通知をしてくれる

    ほとんどのカード会社が利用の都度Push通知をしてくれる

「QRコード決済に満足している人」ほどタッチ機能を知らない傾向

「QRコード決済に対する不満は特にない」と回答した144人を分析したところ、57.6%がクレジットカードの「スマホ登録」を知らず、69.4%が「Push通知機能」を知らないと回答した。調査対象者全体(500人)では「スマホ登録機能」を知らない人が41.4%、「Push通知機能」を知らない人が52.6%となっており、QRコード決済に満足している人ほどタッチ決済の機能を知らない傾向がある。機能の認知が広まることで、今後さらにクレジットカードのタッチ決済の利用者が増えると考えられる。

  • スマホ登録機能の認知度

    スマホ登録機能の認知度

  • Push通知機能の認知度

    Push通知機能の認知度

タッチ決済の不満は「機能」ではなく「店舗の環境」

タッチ決済の利用に際し、「特に不満を感じたことは無い」と回答した人が39.8%にのぼり、比較的満足度の高い決済方法であることが明らかになった。

一方で、不便や不満を感じた点としては、「差し込み式にしか対応していなかった」と答えた人が32.4%と最多の結果となった。次いで、「タッチ決済のマークが見当たらず使えるかわからなかった」と回答した人が24.6%、「店員にタッチ決済が伝わらず差し込むよう促された」と回答した人が13.6%と続いた。タッチ決済の仕組みそのものに対する不満よりも、店舗側の対応に関する不満が多くの回答を占めた。

  • クレジットカードの「タッチ決済」を利用する際、不便や不満を感じた点はどこですか

    クレジットカードの「タッチ決済」を利用する際、不便や不満を感じた点はどこですか

クレカのタッチ決済、3割が「お店選びの基準にする」と回答

クレジットカードの「差し込み決済」だけではなく、「タッチ決済」も使えるかどうかは、今後のお店選びの基準の1つになるか質問した。

「非常に重要視する」「やや重要視する」と回答した人が32.6%という結果になった。また、「お店選びの基準にはしないが、あったら便利(44.2%)」と回答した人と合わせると、QR決済をメインで利用する層の約75%にタッチ決済のニーズがあるという結果となった。利便性の認知拡大により、今後、「クレジットカードのタッチ決済」の利用意向もさらに高まっていくと考えられる。

  • クレジットカードの「差し込み決済」だけではなく、「タッチ決済」も使えるかどうかは、今後のお店選びの基準の一つになりますか?

    クレジットカードの「差し込み決済」だけではなく、「タッチ決済」も使えるかどうかは、今後のお店選びの基準の一つになりますか?