皆さんこんにちは。バナナはおやつに入らない、40歳男性筆者です。

バナナって、甘いし気軽に食べられるしでとっても美味しいフルーツなんですけども、買って放置していると、すぐに黒い斑点がでてきてしまいません? 「バナナは限界まで熟したほうが美味しい」なん意見もありますがね。あの独特のグジュグジュ感と、ツンとくるほどの酸味が私は苦手で、食べそこなってしまうこともしばしば。

そんなある日、ツイッターで面白い情報を見かけました。「バナナは、茎のところをラップで巻いて、野菜室に入れておくと日持ちする」

アップされていた写真を見ると、たしかにバナナの皮は斑点で真っ黒ながら、実は買ったばかりのように真っ白。マジかよ……。投稿には、多くのツイッタラーの皆さんから感謝のコメントが寄せられていました。

これはぜひ試してみたいということで、筆者もラップを巻くことによる、10日間のバナナ保管にチャレンジしてみることにしました。

用意したのは、近所のいなげやで購入した普通のバナナと、自宅にあったラップ。

後で比較できるように、「茎のところをラップに巻いたバナナ」と「素のままのバナナ」を用意して、両方とも野菜室にイン! いざコールドスリープの旅へ……。10日後の変化が楽しみです。

10日後…

いかがでしょう? どちらのバナナも同じように皮が黒ずんでいますね。ぜんぜん美味しそうに見えませんが、中はどうなっているでしょうか。

じゃん。いかがでしょうか……。目論見の通り、皮は黒くなる一方で、実は買ったばかりのように真っ白です。想定外だったのは、ラップを巻いていたバナナも、巻いていないバナナも、同じように真っ白なこと。

実食してみました。おおー。これは素晴らしい。買ったときと比べても、全く追熟している様子がありません。巻いたほうも、巻いてないほうも、全く同じです。

あれ。これラップ巻く必要なかったんじゃ……。

気になった筆者、理由を調べてみました。

エチレンガスの発生が影響

バナナが追熟していくメカニズムには、バナナから発生する「エチレンガス」が関係しているそう。「熟した果物の隣に、まだ青い果物を置いておくと、追熟が早まる」という話を聞いたことがありませんか? エチレンガスは果物自身から発生するホルモンの一種だそうで、このガスを発生させることで、自ら、そして周囲の果物を熟させる効果があります。

このエチレンガス、5度~10度程度の低温で冷やすことで、発生を減らすことができるんだそう。なるほど、バナナが追熟していなかった理由はそこにあったんですね。

じゃあ、バナナをラップで包む意味は? バナナは他の果物と比べてもエチレンガスの影響を受けやすいそうで、これすなわち、他の果物からのエチレンガスの影響を遮断する意味合いがあるそうなんですな。野菜室で冷やしつつ、ラップで防御することで追熟を完全に防ぐことができるというわけ。

ちなみにこちらが、野菜室にもラップ巻きもせず、10日間が経過したバナナ。

うーむ、やっぱり熟しすぎてる……。

まとめ

筆者の実験の結果では、野菜室に入れることで、バナナの追熟を大幅に遅らせる効果があることが分かりました。一方でラップの有無はそこまで影響を感じることができませんでした。これからの人生、バナナは野菜室マストで生きていこうと思います。