スマホ決済にはQRコード決済と非接触IC決済の2種類があります。スマホ決済会社によっては独自の方法で消費者に還元しており、ポイント還元など還元率によってはふだんの買い物をお得に楽しむことが可能です。

この記事ではスマホ決済の決済方法別におすすめの10社を紹介します。スマホ決済の導入を考えている方は、ぜひ読んでみてください。

  • スマホ決済は2種類ある

    スマホ決済について解説します

スマホ決済は2種類ある

スマホ決済には「QRコード決済」と「非接触IC決済」の2つの決済方法があります。それぞれの特徴について解説します。

QRコード決済:コードをスマホで読み取って決済

QRコード決済はスマホに表示されたQRコード(バーコード)を専用端末やアプリで読み取って決済する方法です。世界で国内のQRコード決済普及率が高いのはAlipay(アリペイ)を代表とする中国です。日本国内では2016年ごろからPayPayや楽天ペイ、LINE PayなどIT企業が運営するQRコード決済が出てきました。

専用アプリのインストールは無料。クレジットカード払いのようにサインや暗証番号の入力は不要なうえに、ポイント還元のメリットもあります。

非接触IC決済:専用端末にスマホをかざして決済

非接触IC決済はNFC(近距離無線通信技術)を利用する決済方法です。国内ではSuicaなどの交通系電子マネーや楽天Edy、nanaco、WAON、QUICPay+があり、それぞれSONYが開発した高速処理が可能なNFC技術Felica(フェリカ)を搭載しています。

専用端末にスマホをかざして決済するので簡単です。AndroidはおサイフケータイやGoogle Pay、iPhoneはApple Payを介して利用できます。

  • スマホ決済は2種類ある

    自分が使いやすいと思うものから始めてみましょう

スマホ決済を選ぶときのポイント

スマホ決済を選ぶときは、ポイントの還元率や加盟店数・支払方法に着目して選ぶのが大切です。それぞれのポイントを紹介します。

ポイントの還元率

スマホ決済の魅力のひとつでもあるポイント還元。どのくらいポイントが還元されるのか還元率に着目してみましょう。支払方法の種類によってはポイントと二重取りできるものも。還元率はサービスごとに異なります。キャンペーンとの併用で通常の倍になることもあるので要チェックです。

しかし、サービスによっては利用額に応じたポイント還元がないものもあるので、ポイント還元の有無もあわせて確認しましょう。

利用店舗・加盟店数

せっかくスマホ決済をスタートしても、生活圏内に使えるお店がなかったら意味がありません。ふだんよく買い物にいくスーパーやドラッグストアなどがどのスマホ決済サービスに対応しているのか、チェックしてみましょう。

各サービスの公式サイトには、利用可能な店舗や加盟店の一覧が掲載されています。

支払方法

スマホ決済は事前にチャージする前払い式と、利用金額をまとめて請求する後払い式が主流です。銀行口座から即引き落とされる即時支払いもあります。

前払い式はデビットカード・プリペイドカードがあり、チャージした分だけ使えるため現金派におすすめです。後払い式のクレジットカードはこまめに管理できる人におすすめです。即時支払いは銀行口座に入っている金額のみ利用できるため、使い過ぎを防げます。自分の管理しやすい支払方法を選びましょう。

  • スマホ決済を選ぶときのポイント

    クレジットカード払いがメインなら、スマホ決済に移行しやすいでしょう

【スマホ決済】QRコード決済のおすすめ6社

QRコード決済サービスのなかでもおすすめの6社の特徴を紹介します。

PayPay

還元率の高いキャンペーンでたびたび注目を集めているPayPay。銀行口座やATMなどからチャージできるため、クレジットカードを持たない方でも始めやすいのが魅力です。全国328万カ所以上の加盟店があり、不正利用対策も徹底しています。ネット決済やデリバリー注文など買い物以外の機能も豊富です。

LINEPay

SNSアプリのLINEが運営するLINE Payは、LINEユーザーならだれでもすぐに始められるQRコード決済です。送金機能や請求書払いもできます。セキュリティは国際基準の認証を取得しているため、安心して利用できます。

楽天ペイ

楽天が運営する楽天ペイは利用額に応じて楽天市場や街中で使える楽天スーパーポイントが100円の支払いにつき1ポイント貯まります。楽天経済圏を活用している人におすすめのQRコード決済です。「おサイフケータイ」機能を搭載したスマホならSuicaチャージもできます。

メルペイ

 フリマアプリのメルカリが運営するメルペイは、利用額に応じたポイント還元はないものの、キャンペーン時のポイントが最大50%と高い還元率で注目を集めています。約120万台以上のiD加盟店でも利用が可能です。クレジットカード無しですぐに始めることができます。

d払い

NTTドコモが運営するd払いはドコモユーザーまたはdアカウント所有なら、すぐに始めることができるバーコード決済です。回線利用料とまとめて支払うことも可能ですが、銀行口座やクレジットカード、ATMチャージにも対応しています。主要通販サイトの支払いにも対応。生活の幅広いシーンで利用できます。

au PAY

auが運営するau PAYは利用額に応じてPontaポイントを貯められます。バーコード支払い以外にネット通販や請求書支払いにも対応。Mastercard加盟店で使えるau PAYプリペイドカードを支払用に登録できます。利用にはPonta IDとau IDの会員統合が必要です。

  • 【スマホ決済】QRコード決済のおすすめ6社

    QRコード決済はIT企業が運営しているサービスが多くあります

【スマホ決済】非接触IC決済のおすすめ4社

非接触IC決済のおすすめスマホ決済サービス4社を紹介します。

モバイルSuica

交通系電子マネーのモバイルSuicaは、利用額に応じて、支払いに使えるJRE POINTが貯まります。専用アプリ以外にAndroid端末はGoogle Payや楽天ペイでも利用可能。iPhoneはApple Payで利用できます。ただし利用にはJRE POINT WEBサイトへの登録が必要です。

楽天Edy

楽天グループが運営する電子マネーの楽天Edy。おサイフケータイ機能を搭載したAndroid端末でスマホ決済が可能です。iOSアプリではEdyカードの利用履歴を確認できます。スーパーなどの提携Edyカードを出している流通系に強いスマホ決済サービスです。

nanacoモバイル

nanacoモバイルはセブン-イレブンやイトーヨーカドーを利用している方におすすめのスマホ決済サービスです。ただし、おサイフケータイ機能を持つAndroid端末対応でiPhoneには対応していません。クレジットカードはもちろん現金チャージもできるので便利です。

QUICPay+

QUICPay+はApple Pay、Google Payに対応しているスマホ決済サービスです。登録できるお支払方法はクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードがあり、クレジットカードには利用上限額がありません。そのため、高額な買い物にも利用できます。

  • 【スマホ決済】非接触IC決済のおすすめ4社

    通勤・通学に電車やバスを利用する方はまずは交通系電子マネーからスタートしてみても

スマホ決済は2019年から急激に増加

スマホ決済の利用者は2019年にPayPayが実施したキャンペーンをきっかけに急激に増加しました。しかし、日本は海外と比べてキャッシュレス決済が浸透していません。

そこで、国は2025年までにキャッシュレス比率を40%にすることを目標に、利用額に応じたポイントを還元する「キャッシュレス・消費者還元事業」を2019年に実施。2020年にはマイナンバーカードの普及を目的としたポイント還元事業「マイナポイント事業」を実施しました。

QRコード決済についてはQRコードの統一規格「JPQR」をスタートするなど、店舗側の負担を考えた政策も打ち立てています。今後は各自治体でも利用できるシーンは広がっていくでしょう。

  • スマホ決済は2019年から急激に増加

    利用できる店舗だけではなく、ポイントの還元率にも着目してみましょう

スマホ決済でお得に買い物を楽しもう

スマホ決済にはQRコード決済と非接触IC決済の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。ポイントの還元率や利用できる店舗の数、支払方法を比べて、自分に合ったスマホ決済を選ぶことが大切です。国もキャッシュレス決済を推進しているため、これから利用できるシーンも増えていくでしょう。

この記事ではおすすめのスマホ決済サービスを紹介しました。特徴などを比較して、自分の使いやすいスマホ決済から初めてみてはいかがでしょうか。還元ポイントを活用すればお得な買い物も可能です。

総務省「マイナポイント事業