女優の松本まりかが、ABCテレビ制作・テレビ朝日系新ドラマ『それでも愛を誓いますか?』(ABCテレビ10月3日開始 毎週日曜23:25~、テレビ朝日10月2日開始 毎週土曜26:30~)で主演を務めることが、20日分かった。

  • 松本まりかが主演を務める『それでも愛を誓いますか?』(C)ABC、萩原ケイク/双葉社

原作は、国内最大級の電子コミックサイト「めちゃコミック」で1,500万ダウンロードを突破し、2020年上半期総合1位&年間総合2位を獲得した同名漫画。夫と結婚してから専業主婦として生きてきた主人公が、「子供を産むリミット」「夫に養われ自立できない不安」「30代の再就職」「途切れない夫婦の営みへの憧れ」といった“35歳の壁”と直面する。30代の半数以上がセックスレスだといわれている現代。“妻だけED”という女性にとっての大きな寂しさを抱え、想い合っているのに満たされない……自分自身を愛せていない女性が悩み、模索していく姿を繊細に描く。

主人公・純の“悩み、揺れ、葛藤”を表現するのは、様々な役を演じ分けてきた女優・松本。主人公・純と同年代の37歳でデビュー21年目を迎える松本が、“愛する夫から女として求められていない妻”をリアルに演じる。

本作の監督を務める広瀬奈々子氏は、是枝裕和監督が立ち上げた製作者集団「分福」に所属。東京フィルメックスでスペシャル・メンションを受賞し、世界各国の国際映画祭から招待が相次ぐなど、日本映画の新鋭監督として世界から注目を集めている。脚本は、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻で脚本家・坂元裕二氏に師事した後に活躍のフィールドを広げている、兵藤るり氏、鈴木史子氏、川原杏奈氏の若手女性脚本家が執筆を担当。広瀬監督とともに、全話のプロットから仕上げまでを共同制作するというスタイルで脚本を作り上げた。

■松本まりか

「この作品は私の人生を賭けたものです」という、原作に記された萩原ケイク先生の言葉が、心から離れません。それほどの想いが宿った作品を託していただけたことに感謝し、今まで経験してきた感情や痛みや喜び、その全てを注いで演じたいと思います。

この作品は、劇的な何かがあるドラマではありません。人が殺されたり、ドロドロの不倫をしたり……そういった派手な出来事は起きないのに、なぜかこの作品では、何気ない日常こそがドラマティックで。撮影では、小さな幸せの発見の連続です。

他はすべて幸せなはずのに、“女としてだけ満たされていない女性”純。「愛があればセックスなんかいらない」とか、「夫婦はもっと超えたところにある」とか、言葉では理解していても、どうにもできないもどかしさ。これまであまり描こうとしてこなかった、言語化できない微細な感情や、触れてはいけない“人の聖域”のようなものにスポットライトを当てたドラマです。

1シーン1シーン、驚くほど丁寧に、大切に撮影しています。様々な想いを抱える皆さんに、そっと優しくお渡しできる作品になリますように。

■広瀬奈々子監督

まだクランクインしたばかりですが、キャストのみなさんと丁寧に物語を紡ぐことができ、とても幸せな毎日を送っています。撮影中、松本まりかさんがふと「宝物を探すような作業」とおっしゃっていたことが印象に残っていて、それが私にとっても、作品にとっても、大きな原動力になっていると感じています。

3人の若手の脚本家たちと、何度も膝を突き合わせて練り上げたドラマ版『それでも愛を誓いますか?』は、最終話が完全オリジナルです。松本さんを始めとするキャストが演じる愛のゆらぎを、どうぞお楽しみください。その中にきっと、見る人にも通ずる「宝物」があると思います。

■萩原ケイク氏

ドラマ化の第一報が「主演は松本まりかさん」でした。ひたむきにお仕事をされる俳優さん、という印象だったので、松本まりかさんが純を演じて下さることがとても嬉しいです。他、出演していただける全ての俳優の皆さま、企画から制作……関わって下さる全ての方々に感謝です。放映される日を楽しみにしています。

  • 萩原ケイク氏コメント