中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう17日に放送。篠田麻里子と水卜麻美アナウンサーが、スタジオゲストに登場する。

  • 土浦の爆弾ママ=中京テレビ提供

茨城県土浦市からは、客が「場外乱闘……」と思わずつぶやいてしまうほど、皿からこぼれ落ちるほどの豪快な盛りが人気のお店が登場。ここの女性店主は、「周りから“爆弾”と呼ばれていた」と話す“爆弾ママ”だ。分厚いカツオが12切れも載ったカツオ刺身定食が600円、ホルモン60切れを使用したホルモン炒め定食が500円など、大ボリュームの料理が全て500円か600円。開業以来一切値段を上げずこの値段だという。

さらには、お店の横の家庭菜園で採れた野菜の数々もタダで客にあげるなど、サービスが止まらない。「お客さんはみんな家族。“出来の悪い舎弟と娘”」などとちょっぴり口は悪いが愛情にあふれたママは「お客さんはお金より大事な宝物」と語り、何よりも情とお客とのつながりを大切にしている。取材の最後に、スタッフはダンボール2箱分の野菜をいただくが、 “あるところ”へ持って行ってほしいという話に…。

茨城県水戸市からは、「上手いねぇ~!」が口癖の陽気な店員と70代の店主が営む定食屋が登場。どんなメニューを注文しても、「小ラーメンはどう? 無料でつけられるよ」とラーメンを勧められる。しかも、「小」といいながらそのサイズはなかなかの大きさ。さらに、通常のラーメン(550円)を頼んでも、食べきれる人には小ラーメンをサービスされ、客は「カレーについてくる福神漬けと同じイメージ」と話す。

このラーメン、無料にもかかわらず手抜きはなし。「手間をかけないと美味しいものはできない」と、スープは鶏ガラ、豚ガラ、鰹節、昆布、野菜を使い手間暇をかけて作られる。そして、無料でついてくるのは、ラーメンだけでなく各種の小鉢まで。店員が「止めないと永遠に出てくるよ。いっぱい食べて」と言いながら揚げ物や刺し身、サンドイッチなど、あれもこれもと持ってきて、気が付けば取材時には8つも…。

これだけついて、マグロ丼は800円。餃子定食は530円。なぜこんなにサービスをするのか尋ねると「昔自分が貧しくて食べられなかったから。だからお客さんにいっぱい食べさせてやる」と店主は話す。

そして、料理が破格すぎて赤字のため、家賃と人件費を稼ごうと店主自身がウーバーイーツで働いている、横浜市の食事処「食楽たざわこ」に、放送日から再び密着。番組スタッフがお店にお邪魔し、一緒にOAを見ることに。すると、店主がおもむろに用意し始めたのは、デジカメと三脚。レコーダーを買うお金がないためデジカメでテレビ画面を撮るのだという。放送中は「元気をもらいました」といった励ましの電話や、「魚を釣っているが、お金はいらないので魚を使ってください」といった協力を申し出る電話が次々と鳴る。

放送後、番組を見た人がお店に駆けつけ、行列ができるまでに。中には、近所に住む有名人も…。店の壁にかかったウーバーイーツのカバンが、次々とお客さんが記念撮影をするフォトスポットに。そしてお店には続々と、「仲間のつもりで、少しでも売り上げに貢献できれば」とウーバーイーツのカバンを背負った配達員も集う事態に。連日の大繁盛で、仕入れに調理に大忙しの店主に、ウーバーイーツの配達をしている時間はあるのか…。