お笑いコンビのミルクボーイが、21日に放送される読売テレビのバラエティ番組『八方・陣内・方正の黄金列伝!』(13:30~ ※関西ローカル)に出演する。

  • ミルクボーイの駒場孝(左)と内海崇=読売テレビ提供

大阪芸大の落研で出会い、コンビを組んだ駒場孝と内海崇。『大学生M-1グランプリ』で優勝し、鳴り物入りで吉本入りすると、早々に劇場のレギュラーメンバーにも昇格するが、2010年をもって2人の大目標だった『M-1グランプリ』が終了。“見た目人気ゼロ”の彼らは「ネタで世に出れないならどうしたらいいのか」と相当落ち込んだという。そしてここから順調だった彼らの迷走が始まる。

目標を失う中、仕事になにかつながれば、と積極的に先輩と食事に行くようになった駒場だったが、次第にネタ合わせそっちのけになっていき、コンビ仲は徐々に悪化。内海は内海で特に努力もせず、暇な時間をギャンブルで過ごすようになり、借金地獄へ陥った。当時、お互いをどう思っていたのか今だから言える本音をぶつけ合う。

2016年ごろから2人の幸せグラフが少しずつ上がり始める。駒場のきっかけはチョイ役で出演していた海原やすよともこの番組『どこいこ』のゲストに自分を差し置いて後輩が呼ばれたこと。収録終わり、悔しがる駒場にやすともの2人が話した言葉が胸に刺さったという。さらに内海も同時期、母親が病に倒れ後遺症が残ってしまうような状況に。担当の看護師から「いつもお母さんが『息子が芸人なんです』とうれしそうに言ってますよ」と聞かされ、一念発起。そして、この年から『M-1』が復活したことが2人の心に火をつけた。

今の衣装を新調し、自分たちでイベントを企画、チケットも手売りするなど、まさにゼロからのスタートをきった。駒場は「漫才に集中したい」と先輩との食事をすべて断り、内海もギャンブルを断った。そして地道なネタ作りを続ける中、2019年の『M-1グランプリ』優勝の原動力となったあのネタが完成したのだった。M-1優勝への苦難の日々、優勝の瞬間の心境、そして芸人人生の激変ぶりを語る。

M-1で迷走し、M-1で取り戻した芸人人生。大阪を拠点に活動を続ける2人は、今でも新ネタを作り続け、いくつになっても舞台に立ち続けたいと考えているという。漫才師・ミルクボーイのいままでとこれからを徹底解剖する。