仮面ライダー誕生50周年とスーパー戦隊45作を記念した、ヒーロー大集合映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』が現在公開されている。

最強の敵・アスモデウス(演:谷田歩)により、世界を揺るがす危険な“禁書”が解放され、仮面ライダーセイバー/神山飛羽真(演:内藤秀一郎)はスーパー戦隊シリーズ『機界戦隊ゼンカイジャー』の世界に、そしてゼンカイザー/五色田介人(演:駒木根葵汰)は仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーセイバー』の世界に飛ばされてしまった。「現実」と「物語」の境界があいまいになり、混ざり合った世界を元に戻すべく、飛羽真と介人は歴代仮面ライダー、歴代スーパー戦隊の力を結集させ、最大の戦いに向かう……。

  • 川津明日香(かわづ・あすか) 2000年生まれ。東京都出身。2014年「ミス・セブンティーン2014」のグランプリに選ばれ、雑誌『Seventeen』誌で専属モデルを務める(2018年まで)。2016年2月には映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』で女優デビューを果たし、同年10月のTBS『砂の塔~知りすぎた隣人』で連続ドラマに初出演。『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)や『私の家政婦ナギサさん』(2020年)などの人気作・話題作にも出演した。撮影:大門徹

『仮面ライダーセイバー』で神山飛羽真の担当編集者を務め、ソードオブロゴスの剣士たちとも気さくな間柄となったヒロイン・須藤芽依は、映画『スーパーヒーロー戦記』でも、持ち前の明るいキャラクターを存分に活かして画面に彩りと安堵感を与えてくれる、重要な存在となった。ここでは芽依を演じる川津明日香にインタビューを行い、先ごろクランクアップ(撮影完了)を迎えた『セイバー』テレビシリーズについての思いや、物語のカギを握る謎の少年(演:鈴木福)と寄り添い、混乱する世界を持ち前のバイタリティで突き進む『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』での芽依の見どころを語ってもらった。

――まずは1年間にわたる『仮面ライダーセイバー』の撮影が、このたび無事クランクアップしたことへのご感想をお願いします。

クランクアップをメインキャスト全員で迎えることができて、うれしかったですね。昨年の7月ごろから撮影を始め、ここまでずっとハードなスケジュールでしたし、終わってみると「もう最終回!?」という驚きがありました。本当に、この1年間はあっという間に駆け抜けていった印象です。

――ソードオブロゴスの剣士のみなさんはずっと同じ衣装でしたが、飛羽真と芽依は季節に合わせてファッションにも気を配っていました。衣装についてはどう思われましたか。

剣士たちに比べると、私の衣装は夏や冬に合わせて変化していったので、融通が利いていましたね(笑)。特に夏場での撮影はみんな衣装を着たままでいるのが大変で、ミニ扇風機を手にしていたり、苦労されていたようです。その点、私は夏服でしたから、すごく自由でした。

――共演者の方たちとのチームワークはいかがでしたか。女性キャストのソフィア役・知念里奈さんや仮面ライダーサーベラ/神代玲花役・アンジェラ芽衣さんたちとは、撮影の合間にどんなお話をされていたのでしょう。

『セイバー』男性キャストのみんなはとても優しい人ばかりでした。ノーザンベースで女子が私だけのシーンが多かったのですが、私がいてもいなくても、みんなぜんぜん気を遣わずにいてくれたので、私としてはとてもやりやすい現場だったんです。

そんなとき、10月くらいにアンジェラが参加することになって、この雰囲気がどんな風に変わるのかな、と思っていたら、以前よりももっと楽しい現場になりました(笑)。すごく明るくて、よくしゃべってくれるアンジェラが来てくれて、本当によかったと思っています。

玲花はとてもクールなキャラですが、アンジェラの“素”はぜんぜん違っていて、役とのギャップがすごかったですね。最初のころ、カメラが回る直前まで「私はクールビューティー、私はクールビューティー……」って、一生懸命自分に言い聞かせているんですよ。その様子を見てビックリしましたけど、本番になると今までの騒がしい感じから一変してクールビューティーに徹していますから、すごいんです。

ソフィアの知念さんは、ノーザンベースにいらっしゃるときにときどきお会いする感じでしたが、ひとり暮らしをしているキャストに「大丈夫? ちゃんとご飯食べてる? 自炊できてる?」なんて心配したりして、優しいんですよ。もう役といっしょ。知念さんはみんなから「女神さま」と呼ばれていましたから(笑)。あるとき、私とアンジェラが「お酒が好きです」みたいな話をしていたら、次にお会いしたときお酒に合う“おつまみ”をくださったことがあって、すごくうれしかったですね。