中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう13日に放送。ゲストに、夏菜、内田篤人が出演する。

  • ロト7で10億円が当たると信じる食堂店主=中京テレビ提供

山形県上山市からは「社員食堂より安い」という声が届く食堂兼民宿が登場。豚スタミナ丼、カツ丼、しょうが焼きライス、天ぷらそば、カレーなど、お腹いっぱいになるメニューがどれも300円。ロールパンが付いてくる焼きそばは、なんと100円だ。「なかなか100円のメニューってないんですよ。それを作れば(お客さんが)喜ぶんじゃないか」と、人懐っこい笑顔を見せる店主には、ある野望があった。

それは、ロト7での10億当せん。数字選択式の宝くじ「ロト7」を、この8年間休まず購入している店主。今のところ赤字だが、過去の当せん番号などから傾向を考えつつ、1時間半かけて数字を選ぶ姿は真剣そのもの。「客の心理は厳しい、シビアだから」…採算はギリギリではあるが、お客さんのことを考え、値上げをするつもりはないらしい。その裏に、いつか絶対に宝くじに当せんする――そうポジティブに考える店主の顔が浮かんでくる。

日夜オモウマいお店の捜索に励んでいるスタッフたちの中から「店主の名前が入ったお店は、オモウマい店なのでは?」という仮説が浮かび上がった。その真偽を確かめるべく、タクシーによるローラー作戦を開始。そんな中、茨城県龍ケ崎市で見つけたお店が、「たけちゃん食堂」だ。

テンション高くスタッフを迎え入れてくれた店主の名前はたけしさん。地元では、年上、年下問わず“たけちゃん”の愛称で呼ばれ、親しまれているそう。店の名物は、煮物、漬物、サラダ、フルーツなど、たくさんの小鉢がついた定食。唐揚げが10個盛られたボリューミーな唐揚げ定食や、大きな穴子2匹がのった穴子天重は800円、卵を4つ贅沢に使うオムライス定食も900円。ちなみに小鉢で使う野菜や果物は、たけちゃんが自分の畑で育てたもの。「買ってまで腹いっぱいにさせるのは俺のやり方じゃない。畑で採れるやつだから」と、惜しみなく客に提供する。それを食べたお客の笑顔が、たけちゃんの活力だ。

スタッフが休憩のために入った横浜市のカフェは、店主が「絶対にウマい!」と矢継ぎ早に料理やコーヒーを薦めてくる「オモウマい店」だったため、取材を開始した。現在60代の店主は、寿司屋、和食料理店、洋食屋などで修業を積んだという。店自慢の自家焙煎コーヒー付きランチセット(1,100円)は、デミグラスソースが決め手のハンバーグ、炭火で焼いた本格派の焼き鳥丼、最高級のかつお節から出汁をとったそばつゆが絶品の日本そばなど、和洋を問わないラインナップが魅力だ。

店主は大工仕事も得意。ワゴンカーや棚を作ったり、アンティークミシンを机にリメイクしたり。客の傘を慣れた手付きで直し、ときにはお客さんの家の修理も引き受ける。そんな多才な店主の前職は警察官。兄弟13人の大家族に生まれた彼は、家計を支えるために中学時代から働いてきた。18歳から警察官になり、定年まで勤め上げたあとにお店をオープンしたが、今でも「街の支援になれば良い」と、困っている人のことを第一に考えている。