――世界的巨大財閥シズマ財団の創設者で、ユナの父親、シズマ ミツクニを演じる宅麻伸さんと共演されたときのご感想はいかがですか。

父と娘ということで、撮影でご一緒することが多いんです。私が演技のことで迷っていると、宅麻さんが「こうやったらやりやすいよ」とアドバイスしてくださいます。大ベテランの俳優さんなのに、私に対しても同じ目線に立ってお話してくださり、こんな素敵な方と親子役を演じることができるなんて、と喜んでいます。

――実際の豊田さんのお父さんと、宅麻さんはイメージが違ったりしますか?

私の父はどちらかというと寡黙な人ですが、宅麻さんはいつも明るくて面白く、現場を盛り上げるのがお上手なんです。タイプとしては、ぜんぜん違いますね(笑)。

――GUTS-SELECTのメンバーには、メトロン星人の子どもマルゥルがいます。まるでマスコットキャラクターのように可愛い外見のマルゥルとは、どんな接し方をされていますか。

外見もそうですが、何気ない動作や仕草がすごく可愛いんですよ。私とマルゥルは一緒に分析パネルを見ながら演技をすることがあり、いつも心をなごませながら撮影に臨んでいます。

――現場が楽しく明るくエネルギッシュなのは、坂本監督の人柄によるところも大きいのではないでしょうか。

それはありますね。最初の撮影のとき少し不安がっていたら、坂本監督が「自由に芝居していいよ!」と明るく接してくださって、気分がすごく楽になりましたから。アクションについても、丁寧に見本を示しながら教えてくださって、初めて体験することでもどんどんこなすことができました。

――現在、『トリガー』の撮影真っ只中だと思いますが、毎日の撮影の中で見つけた“楽しみ”なんてあったりしますか?

今は撮影現場に行くこと自体が楽しみなんです。それだけ、キャストのみんなと次に撮るシーンの話をしたり、関係ない話で盛り上がったりするのが面白くて……。あと、ときどき撮影が早い時間に終わると、すごく気分いいですね(笑)。

――怪獣と戦うGUTS-SELECT隊員である一方で、17歳の女子高生という面をどのように表現しようと思われますか。

隊員服でいるときは責任感、緊張感を備えて、目に力を入れるように意識していますが、高校の制服姿のときはふだんの緊張から解き放たれているので、自然な笑顔でいるように心がけています。そうすることで、天真爛漫なユナを表現できればと思っています。

――最後に豊田さんから『ウルトラマントリガー』の注目ポイントについて、ひとことお願いします。

迫力満点の特撮とアクションが大きな見どころなんですけれど、GUTS-SELECT隊員ひとりひとりにスポットを当てたドラマが描かれ、作中でそれぞれが“成長”していく姿にもご注目していただきたいです。ユナもいろいろなことを経験して、最終回を迎えるころには見違えるように成長していてほしいです。『ウルトラマントリガー』いよいよ始まりますので、どうぞお楽しみください!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京