ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』が、2021年7月10日より放送開始する(テレビ東京系6局ネット/毎週土曜日あさ9時)。

寺坂頼我(てらさか・らいが)。1999年生まれ、岐阜県出身。2014年、名古屋を拠点に活動するボーイズグループ「BOYS AND MEN」の研究生メンバーとしてデビュー。2017年、研究生から選抜されたユニット「祭nine.」が発足し、そのリーダーを務める。ライブ、舞台、テレビで活躍を続ける中、2021年『ウルトラマントリガー』の主人公マナカ ケンゴ役に抜擢され、さらなる飛躍を目指している。撮影:大塚素久(SYASYA)

シリーズの原点である空想特撮シリーズ『ウルトラマン』(1966年)の放送開始から55年。そして「平成ウルトラマンシリーズ」の第1作となる『ウルトラマンティガ』(1996年)から25年という記念すべき年に誕生する『ウルトラマントリガー』は、『ティガ』の系譜を受け継ぐ「令和版ウルトラマンティガ」と呼ぶべき作品になっている。

超古代の“光の巨人”というストーリーコンセプトや、マルチ、スカイ、パワーと3つのタイプにチェンジして戦うスタイル、そして怪獣・怪事件に挑むエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の登場など、『ウルトラマンティガ』に用いられた魅力的な要素を積極的に導入。“原点”の良いところを存分に活かしながら、最新シリーズならではの独自性も意欲的に詰め込んだことにより、盛りだくさんな内容の娯楽作品として、大人から子どもまで幅広い年代に強くアピールする作品に仕上がっているようだ。

ここでは、GUTS-SELECTの新人隊員であり、ウルトラマントリガーと一体化して共に正義のため戦う青年マナカ ケンゴを演じる寺坂頼我にインタビューを行った。どんな困難に直面しても常に明るさを忘れず、「スマイル、スマイル」を合言葉に人々の笑顔を守ろうと努力する、さわやかさと熱さを兼ね備えたケンゴ。幼いころからずっと「ヒーロー」に憧れ、いつか自分もヒーローになりたい!と願いながら成長してきたという寺坂は、ケンゴという役に出逢ったとき、どんな思いを抱いたのだろうか。希望と情熱に燃える寺坂の熱きコメントの数々、どうぞお楽しみいただきたい。

――寺坂さんは、子どものころから「ヒーローになりたい」という夢を抱いて芸能界に入られたとうかがいました。まさにこのたび、ウルトラマントリガーに変身するマナカ ケンゴ役として夢をつかまれたことについてのお気持ちを聞かせてください。

役が決まったと聞いたとき、本当に幼いころからの夢がかなったと思って、すごくうれしかったです。

――子どものころからの夢を実現できたというのは、とても素晴らしいことだと思います。「将来ヒーローになる」と決意されてから、どんなことをされてきましたか?

まず心の面では、ヒーローになりたい!と決意してからずっと、一度も「なれないかもしれない」なんて思わないように、毎年誕生日が来るたびに思いを新たにしていました。1つ齢を重ねるごとに、僕の夢は「ヒーローになる」ことだから、そのために突き進んでいこう!と迷わないように日々を過ごしてきたんです。もちろん、多くのヒーローがそうであったように、強く、たくましくなろうと思って、身体能力を高めるためのトレーニングも積み重ねてきました。

――寺坂さんが子どものころ、特に好きだったヒーローは誰ですか。

父の影響なんですが、『仮面ライダーアマゾン』(1974年)がすごくカッコいいなって思っていました。あの野性味あふれるアクションがいいんです。古代インカの力で戦うってところが大好きですね。

――寺坂さんの「頼我」というお名前も、お父さんがプロレスラーの獣神サンダーライガー選手にあやかって付けられたと聞きました。お父さんもかなりのヒーロー好きのようですね。

そうなんです。父は『ウルトラマンレオ』(1974年)が大好きだと言っていました。僕に頼我と名付けてくれたのも、サンダーライガー選手が「他のレスラーより身長が低い」というコンプレックスをはね返すべく努力を重ねていた姿勢に感動し、息子も逆境をはね返す強さを持ってもらいたいと思ったからだそうです。

――では、ウルトラマンシリーズの主役が決まったと報告されたとき、さぞお喜びになったことでしょう。

最初は、父がスマホをさわっているときに何気なく話してみたんです。「この前オーディション受けてたウルトラマンの主役、決まったよ」と言ったら、「えっ……?」って、ちょっと信じられないみたいな顔をした後、うぉーっ!!って泣きはじめて(笑)。「ほんと、すごいことだよ!」と、喜んでくれました。さらに後日、LINEですごい熱量のこもった激励メッセージももらったんです。これで僕も「親孝行」できたかな、なんて思いました。

――寺坂さんご自身が好きだったウルトラヒーローはいますか?

子どものころは『ウルトラマンメビウス』(2006年)をテレビでよく観ていました。でも、この役が決まってからいろいろなウルトラマンシリーズを観て、知っていくうちに、『ウルトラマンティガ』(1996年)のあまりのカッコよさ、内容の素晴らしさにふるえましたね。さっき申し上げた『仮面ライダーアマゾン』もそうなんですけど、僕は“超古代”の神秘的なヒーローに惹かれるところがあるみたいです(笑)。前作の『ウルトラマンZ』(2020年)もすごくお話が面白くて、ラストは感動しましたし、『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(2018年)だと“家族の絆”がテーマになっていて、アツいなって思いました。シリーズを追いかけてみて、改めてウルトラマンの素晴らしさを感じています。