――実際には目の前に存在しない、巨大な怪獣を相手に戦ったりするシーンなどはいかがですか。
難しいです。最初の撮影ではかなり戸惑いました。怪獣に向かって走り、直前で止まって銃を構える場面でも、ユナはエキスパートですから、オドオドしてはいけないんです。でも、ついつい自分自身の緊張が動きに現れてしまって、うまくいかないこともありました。監督から「こうやったらカッコよく見えるよ」とアドバイスをいただきながら、目の前にこれくらい大きな怪獣がいるんだな……なんて想像力を働かせながら毎回の撮影に臨んでいます。撮影はいつも新しい発見があって、とても楽しいですね。事前にアクション練習をして、現場で受け身を取ったりもするんですけど、カメラワークやカット割のテクニックによって、私のうまくない受け身でもちゃんとカッコよく見えるようになっていました。すごくうれしかったですね。今後もいろいろなアクションシーンがあると思いますので、どんどんこなして上手くなりたいです。
――精密なミニチュアセットが組まれた、特撮ステージをご覧になったことはありますか?
現時点では特撮の現場にお邪魔する機会がないのですが、映像では何度か拝見しました。今までぜんぜん意識していなかった特撮の仕組み……スタッフの方がどうやってこの映像を作り上げているのか……を間近で体験することのできる、今の環境はとてもありがたいなって思います。
――先日行われたオンライン発表会でウルトラマントリガーと直接お会いし、どんな印象を持たれましたか。
すごくカッコよくて、美しくて、もう恋するかと思いました。顔が小さくて、全体がキラキラしていて、ボディラインがシュッとしててとてもキレイなんです。発表会の最後では、トリガーの写真を撮りまくってて。そうしたら隊長から「ユナ、顔がほわ~っとしてるぞ」って言われました(笑)。喜びが顔に出ていたんですね。
――トリガーに変身するケンゴ隊員役・寺坂頼我さんはどんな方ですか?
劇中のケンゴそのままの、明るい人です。とても笑顔が素敵で、目がキラキラ輝いていて、ウルトラマンの主人公にピッタリだと思います。最初にお会いしたのはホン読み(脚本読み合わせ)のときでした。頭のセリフを聞いた瞬間、ああ、この人はケンゴだ、この人しかいない……!と感じましたね。
――ケンゴとライバル関係にあるという天才エンジニア、ヒジリ アキト役・金子隼也さんは発表会見のとき、とても緊張されていた生真面目さが印象的でした。
アキトはユナの幼なじみであり、同じ高校生という設定のため、行動を共にすることが多いですね。金子くんは人に対して壁を作ることがぜんぜんなくて、誰とでもフレンドリーに接してくれるんです。クールな役ですが、実際はちょっとおっちょこちょいで天然っぽいところもあります(笑)。
――戦闘メカ・GUTSファルコンの遠隔操縦を行うナナセ ヒマリ役・春川芽生さんは発表会見でひょうきんな一面を見せていました。女性隊員同士ということで、お話をする機会は多いのではないですか。
そうですね。現場に入る時間が同じだったりすることが多くて、すごく仲良くさせていただいています。いろいろな話を聞いてくださり、なんでも笑ってくれる、優しくて楽しい方です。
――楽しいといえば、ナースデッセイ号のパイロットを務めるサクマ テッシン役の水野直さんは、明るく愉快なオーラを強く放っている感じですね。
テッシンさんもめちゃくちゃ優しい方で、時間があればずっと話しかけてくださいます。周囲の空気をなごませ、ギャグで緊張をほぐしてくださるので、現場になくてはならない方なんです。
――個性的な隊員たちをまとめる隊長タツミ セイヤ役・高木勝也さんは、実際にもみなさんの兄貴分という感じですか。
見た目はガッシリしていてワイルド系なんですけど、最初にお会いしたときからフレンドリーで、外見と中身とのギャップが隊長の魅力です(笑)。隊長とテッシンさんが中心になって楽しい話が広がることが多く、隊長がボケると周りからいっせいにツッコミが入ったりして(笑)。