お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが、5日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(毎週月曜24:15~)で「現代アートの価値がわからず、恥をかかないためのお授業」の講師を務めた。

  • カズレーザー=テレビ朝日提供

これまで多数の授業を展開し「ガセネタに惑わされないための授業」ではギャラクシー賞テレビ部門2020年10月度月間賞を受賞したカズレーザー先生。自身も好きだという「現代アート」について、清掃員が落書きと間違えて消してしまったり、ゴミだと勘違いして捨ててしまったりと、価値が分かりづらいものが多いと説明する。

今まで誰もやっていないインパクトのある手法と話題性で評価されるようになったのは、“現代アートの父”とよばれるマルセル・デュシャンが1917年に発表した「泉」という作品がきっかけだという。既製品の便器に架空の人物のサインを描いただけの作品には「芸術なのか議論」が巻き起こり、作者がデュシャンだとわかるとさらに論争が過熱した。先生はデュシャン以降「目に訴えかける美しさだけがアートじゃない。脳に訴えかけるインパクトこそがアート」と基準が変わってきたことを解説した。

その構造をお笑いに例えてみると、漫才なのにほぼしゃべらずに『M-1グランプリ2020』チャンピオンとなったマヂカルラブリーも「“漫才論争”が起きた時点で現代アートです」と断言。ほかにも「演奏しないビジュアルバンド・ゴールデンボンバー」や「大御所にもため口でグイグイいくフワちゃん」「大人数のアイドルの選挙をエンタメにしたAKB48」と、カズレーザーが思う現代アートを次々と挙げていく。

オードリーの“ズレ漫才”や、ハライチの“ノリボケ”など、スタジオの生徒からも現代アートを発見していくカズレーザーだが、平成ノブシコブシ・吉村崇にだけは「……なんかありましたっけ?」と真顔。吉村は「俺は芸人じゃないっていう論争が起きてる」と自虐で笑いを誘った。

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