――婚活アプリがテーマの物語ですが、制作の経緯を教えてください。

横尾:「ConneXion」はこういう曲なのでこういうのはどうでしょうと、何パターンか案を出し、監督に選んでもらい、さらに5、6回打ち合わせをして、ギミックも僕らで案を出したりしたので、内容はみんなで作った感じでした。ライブでパフォーマンスした「ConneXion」が完成形で、そこに行くまでがドラマ。みんなが成長して最後にドームのライブで自信満々にパフォーマンスしているのが完成形なのかなと。このドラマを見てからライブを見て、ここからスタートでここが終わりなのだという感じで見てもらえたらうれしいです。

――物語の発想はどのように生まれたのでしょうか?

横尾:藤ヶ谷さんは小説もたくさん読むし、たくさん演技もしているので、いろいろ案を出していました。

藤ヶ谷:もともと「ConneXion」は、“ゴージャス”と“LOVE”という世界観で作り、その時の思いもスタッフさんや監督さんに伝えました。撮影しているときに、こういうゴージャスな婚活パーティーが世の中にあるのではないかなと現実味を感じ、リアルなところをついていると思いました。

千賀:3人でもよく打ち合わせをして、3人の意思がちゃんと加わったドラマになり、僕たちの思い入れも強くなりますし、結果、現場も楽しくなりましたし、すごく思い出に残る作品になりました。

横尾:やりながら台本を変えてもらうこともありました。

藤ヶ谷:エンディングを3パターンくらい考えていたんです。演じている中で、この気持ちだとAパターンはないなとか、デスクの上だけで決めなかったですね。

横尾:当日にセリフをカットして、あえて表情だけで見せたり。監督もスタッフさんも、全員が柔軟に対応してくれました。

藤ヶ谷:やはり現場で生まれるものは面白いなと、再確認しました。

――企画段階から参加して思い入れの強さを感じましたが、改めて本作の魅力や、どんな方に見てもらいたいかお聞かせください。

藤ヶ谷:最初に「とにかく楽しくやろう」という話を3人のときにしました。仕事というだけでは面白くないし、幼なじみ役というのもあるし、この3人だとそういう距離感が画に出ると思っていたので、そういうところからスタートし、打ち合わせを重ね、僕ら3人にしか出せない距離感や空気感がふんだんに入っています。また、いろんなギミックも考え、アドリブの部分はファンの方が見ても面白いと思いますし、ほかの方も、恋愛モノですし、見やすいと思うので、気楽に見てハマってもらえたらうれしいです。

横尾:普通ではないドラマになっているので、今後マネしてくれる人が出てきてくれたらうれしいなと。藤ヶ谷太輔にはなかったですが、千賀さんにもドッキリがあり、ドラマとバラエティが融合されたものになっています。

千賀:僕は打ち合わせのときから、本当に恋愛として勉強になることを入れてほしいと提案していました。恋愛に対して前向きになったり、その場がうまくいくきっかけを、根拠あるものにしたいということで、恋愛の知識や誰かの格言が入っているシーンもたくさんあるので、僕らを応援してくださるファンの方はもちろん、恋愛に臆病になっている男性に共感してもらいたいなと。僕は映画を見るとき主演になりきって見るタイプなので、恋愛に臆病になってしまう方が『ConneXion』を見て、勇気が生まれたらいいなと思います。

――ちなみに、ドッキリのシーンはファンの方は見てわかりますか?

藤ヶ谷:あからさまに役が抜けているところがあるので、誰が見てもわかると思います(笑)

千賀:あとひとつ、「ConneXion」のダンスを一瞬踊っているところがあるので、そこも見つけてほしいです。

衣装:with a WISH variable marriage