NHK放送文化研究所が5月に発表した「国民生活時間調査」で、10代・20代の半数がテレビを見ていないというデータが話題を集めた。そんな流れに抗うように「YouTubeよりテレビを見てます!」と語るのが、モデル・女優として活躍する久間田琳加(20)だ。

フジテレビ系で不定期に放送されているバラエティ番組『Do8(ドエイト)』(最新回は21日23:30~)でレギュラーメンバーに抜てきされ、体を張ったコントにも挑む彼女が、“テレビ愛”を熱く語ってくれた――。

  • 『Do8』に出演する久間田琳加 撮影:蔦野裕

    『Do8』に出演する久間田琳加 撮影:蔦野裕

■テレビは「家族団らんの場所」

小さい頃から“根っからテレビっ子”で、「6歳までフランスにいて、日本に帰ってきた当時は週6でクラシックバレエに通ってたんです。その頃は、テレビを見ないと学校の話題についていけなかったので、家に帰って録画した番組を見ていました。『ピラメキーノ』で、はんにゃさんとか、フルーツポンチさんとかを結構見てましたね」と振り返る久間田。

「最近は、バナナマンさんの『せっかくグルメ』とか、出川(哲朗)さんの『充電旅』とか、『ウワサのお客さま』とか、ご飯系の番組が好きですね。ほかにも、(明石家)さんまさんの『ホンマでっか!?TV』とか、マツコ(・デラックス)さんと有吉(弘行)さんの『かりそめ天国』とか、本当に何でも見ます!」とバラエティのタイトルが次々に飛び出し、「いろんな番組に出させてもらうとき、『あんまり見たことないんです…』っていうのがほぼないです。『見てます! 見てます!』って感じですね(笑)」と、スムーズに臨めている。

実家で両親と3人暮らしだが、「家族みんなテレビが好きで、画面が消えてるときがないです。チャンネルの主導権は私が握ってます(笑)。私が見てる番組を両親も好きになるので、『この時間になったから、あの番組つけなきゃね』『今日は見たかったあのスペシャルだね』っていう感じです。それが普通で育ってきたので、朝も絶対ニュースから見ます」と、古き良き家族団らんの視聴スタイルが続いている。

同年代の友達とテレビの話をすることは「昔よりも少なくなったと思います。『インスタのあれ見た?』って話すことが多いですね」というだけに、「今の時代からしたら珍しい部類に入ってるなと思います(笑)」と自覚。それでも、「テレビは家族団らんの場所になってるんです」と、生活の中に強く根付いているようだ。

■スタジオセットに興奮「ずっといたいなって(笑)」

そんな大好きなテレビに“出る側”となって「不思議ですね」という感覚を吐露。また、スタジオセットに感激したそうで、「最初に『ジョブチューン』に出させてもらったとき、初めてセットを見て『こうなってるんだ!』と驚きました。テレビだと平面で見えるけど、立体的になって隅々まで凝っている感じが結構興奮しましたね。今でも、いろんな番組に出るときに、それが楽しみの1つになってます」と明かす。

それは『Do8』でも同様で、「ドラマも経験してるんですけど、コントでもここまで本格的なセットを組んでいて、美術さんって本当にすごいなと思ってテンションが上りました。今日の撮影は会社のオフィスのセットだったんですけど、めっちゃすごいです! ずっとセットの中にいたいなって思っちゃいました(笑)」と、興奮気味に話した。

このように番組の裏側を見るようになって、テレビの見方が「全然変わったと思います」とのこと。「特に『Do8』が始まってから、演者同士でもいろいろ話し合いながら一緒に作っていく立場になったので、番組を見て楽しむだけじゃなくて、制作サイドのことを見るようになりました。『オープニング撮って、そのままエンディングも撮ったのかな?』とか、撮り順も考えるようになっちゃいました(笑)」と、裏方目線も身についてきた。

憧れだった画面の中で、さまざまな刺激を受けている様子の久間田。テレビでの今後の目標を聞くと、「コント以外にも、いろんな形の番組に携わっていきたいなと思います。『Do8』がきっかけになって、輪が広がって、芸人さんとの絆も深まればいいなと思います(笑)」と意気込みを語ってくれた。

  • 『Do8』より (C)フジテレビ

●久間田琳加
2001年生まれ、東京都出身。『Seventeen』の専属モデルとして活動し、『ミックス。』(17年)、『~harajuku story~ヌヌ子の聖★戦』(18年)などの映画に出演。昨年は『マリーミー!』(ABCテレビ)で地上波連ドラ初出演・初主演を果たした。現在は『Do8』(フジテレビ)のほか、『ヒルナンデス!』(日本テレビ)、『#コールドゲーム』(東海テレビ)と、バラエティやドラマにレギュラー出演する。