女優・アーティストの平手友梨奈が、現在放送中のTBS系日曜劇場『ドラゴン桜』(毎週日曜21:00~)で、東大進学を目指す特別クラス・東大専科の生徒・岩崎楓を熱演している。ゴールデン帯の連続ドラマ初出演、そして人気作の続編への出演。バドミントン部のエースという役どころで、バドミントンの猛特訓にも励んだ平手に、本作への挑戦について話を聞いた。

  • 『ドラゴン桜』岩崎楓役の平手友梨奈

2005年に放送された『ドラゴン桜』の15年後を描く続編となる本作は、元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部寛)が、偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園の再建を目指し、元教え子の弁護士・水野直美(長澤まさみ)とともに、生徒たちを東大に合格させるために奮闘する物語。東大専科の生徒を、高橋海人(King & Prince ※高ははしごだか)、南沙良、平手、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太が演じている。

平手演じる楓は、両親ともに元バドミントン選手で、オリンピックに出場してほしいと願う2人の期待を背負い、バドミントンにすべてを注いできた生徒。第2話で、半月板損傷により復帰には2年かかると医師に告げられ目標を見失うも、桜木からケガでバスケを諦め、勉強に打ち込むことでその苦しみを乗り越えた過去を聞き、東大を目指すことを決意した。

「東大でスポーツ医学を勉強してみたい。それで選手としても復活してオリンピックに行く。選手を引退した後はスポーツ医学で若い選手たちのサポートをする。それが私の今の人生プラン」。新たな夢に向かって、桜木のもとで勉強に励んでいる。

ゴールデン帯の連続ドラマ初出演となった平手。出演が決定した際に、「初めてのことだらけなので、すごく緊張していますが、この作品を通して何か響くものを届けられたらと思っております」とコメントしていたが、人気作の続編というプレッシャーはあるのか尋ねると、「プレッシャーはずっと感じています」と打ち明けた。

そして、「クランクインする前も、した後も、この作品を届けたいという気持ちは変わらない。岩崎楓という女の子をどう届けられるかずっと考えています」と思いを告白。本作への挑戦で女優として大きな成長を遂げそうだが、平手自身はその手ごたえを感じる瞬間は「まだない」と言い、「反省のほうが多い。楓として表現できていたかというのは常に思っています」と、真摯に役と向き合っている真っ最中だ。

バドミントン未経験の平手は、バドミントン全国トップの選手を演じるにあたり、リオ五輪にバドミントンダブルスで出場した経歴を持つ栗原文音氏の指導を受けた。第2話の大会シーンでは、俊敏な動きや華麗なジャンピングスマッシュを披露する楓を見事に演じ、バドミントン姿も話題となった。

バドミントン選手の役として事前に練習したことは、本作ならではの経験に。「すごく新鮮ですし、スポーツにまっすぐな女の子がいることによっていいエッセンスになったらいいなと思っています」と語る。

飯田和孝プロデューサーは、平手の役作りについて「役に対する突き詰め方…がむしゃらに突き進んでいくというのをすごく感じます。バドミントンのトッププレイヤーに見えるために何が必要か、努力の仕方には本当に頭が下がる思いです」と述べ、バドミントンの上達ぶりにも「制作側が思っている到達度を飛び越えて、難しいだろうなと思っていたことも要求できるように。制作側の想像を超えるくらいまで努力をされている」と感嘆していたが、本人はバドミントンの上達の手ごたえも「ない」と言う。

おそらく、何においても自分に満足することはなく、ひたすら自分にできる最大限の努力をして上を目指すというのが平手友梨奈なのだろう。