残業や休日出勤している人ほど頑張っていると評価されることも多い日本。その一方で、カナダで働くMikiSugiさん(@MikiSugi3)は、こんな話を聞いたそうです。

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ルーマニア出身の友人が週末にEメール返したり会社に行ってるのをみて、カナダ人の同僚が、あなたがそんな事するから会社はそれを期待する、あなたはこれまで多くの人が戦って勝ち得てきた権利を無駄にしてる、と言ったそう。それ以後友人は時間外の仕事をセーブするように。色々と考えさせられる。
(@MikiSugi3より引用)

この投稿に賛否両論、実にさまざまな意見が寄せられましたが、やはり、カナダ人の方の意見に「これ、大事な考え方だなあ」「素晴らしい」と多くの人が共感。最初は感謝された時間外対応が、やがて当然になってしまったり、他の人も同様の対応を求められるようになってしまったり……といった声が目立ちました。

また、「良かれと思ってやっていたんだけど」「そういう捉え方も出来るのか」「他の人にも求められたら足並み揃わないものね。一員としてどこまでやるか」と、この投稿にハッとさせられ、自分の行動を客観的に振り返る人も。

一方、「時間外に働くも働かないも個人の自由では? 」という人も多く、「たくさん報酬をもらいたいから人より働きたい」「期待に応えたい」「誰かを出し抜くなら自分が負担にならない範囲で自由に行動する」など、「人それぞれでしょ」という意見も見られました。

働き方に関する議論は尽きませんが、日本とカナダの両方で看護師として働く経験を持つMikiSugiさんは、どう思っているのでしょうか? お話をうかがってみました。

ツイ主さんに聞いてみた

――MikiSugiさんから見て、カナダにおける働き方の特徴について教えてください。

MikiSugiさん:カナダでは、有給や休みがきちんと取れる、時間外手当を請求できるなど、労働者の権利が守られていると思います。ただこれは人によって大きく異なり、結果を出し続けないと解雇されてしまう可能性もあることから、在宅ワークで夜中も仕事しているカナダ人の友人もいます。

――MikiSugiさんの職場においてはどうですか?

MikiSugiさん:私は看護師ですが、残業なし、有給がきちんと取れる、4勤務5連休のローテーションできちんと身体が休まる、患者さんからの尊敬の念が強い、業務分担がきちんとされてるなど、良いことばかりです。

――働くという点において、日本とカナダで最も違うと感じることはどんなことですか?

MikiSugiさん:カナダでは大多数の人が、仕事もきちんとするものの、私生活や家族との時間をより大切にしています。自分の人生を楽しむ事が第一で、そのために仕事をしているように思います。

――なるほど。根本にその考え方があるかどうかで、働き方も大きく変わりそうですね。

MikiSugiさん:また職場以外でも、そこに働いている人の人としての権利なり生活なりを、周りが自然に認めているなと普段から感じます。例えば警察や消防の人が、制服でコーヒーショップに寄っても、「勤務時間中に不適切だ」などと言われません。良い意味でいろいろとゆったりしていますね。

―― 今回のツイートに多くの意見が寄せられていますが、率直な感想を教えていただけますでしょうか。

MikiSugiさん:正直びっくりしています。実際自分もどちらが良いか、はっきりは言えないんですよね。移民に限らずですが、周りより働いて自分の地位を確立したり、他の人より評価してもらうために与えられた仕事以上働くという人も、もちろんいると思います。相手のためにもっとやってあげたいと思うこともあるだろうし、それが全て悪かと言われたら、私個人としては、やむを得ない時もあるのかなと思います。


「どちらの気持ちもものすごく分かる」という声もあった今回のツイート。みなさんは、どう感じましたか?