息が合う瞬間

――大政さんにとって家族の思い出の味は?

家族全員ラーメンが大好きなので、やっぱりラーメンですね(笑)。北海道限定のマルちゃんラーメンがあって、それを子どもの頃から私はずっと食べてきたのですが、東京にはその袋麺が売っていなくて驚いたんですよ。上京してから既に何年も経っていますが、いまだにマルちゃんの北海道限定のラーメンを送ってもらっています(笑)。あとは、西山製麺の黄色い玉子麺の太麺も大好きです!

――ちなみに、大政さんは普段お酒をどれぐらい飲まれるんですか?

ドラマの撮影が入っていないときは、週2くらいのペースで飲むことが多いですね。最近は家飲みですが、ナチュールワインにハマっていて、おいしいワインが見つけられたときは結構テンションが上がっています。

――ドラマの中のメイは「おいしいものを食べると小さくなって童心に返ってしまう」という設定ですが、大政さんが童心に返るようなシチュエーションはどんな時でしょうか?

犬と一緒にいるときは「声がいつもと違うよ!」って、友達や家族にビックリされますね。「●●でちゅねぇ~」みたいな感じの赤ちゃん言葉で、ついつい甘やかしすぎてしまうので(笑)。私にとっては一番の癒しの時間です。

――今回、化粧品メーカーの広報担当の役柄ですが、過去に映画『コスメティックウォーズ』(2017)で主演された経験が、今回の役柄にも活かせたと思いますか?

それはもちろんありますね。職業柄、メイクさんも身近にいらっしゃいますし、化粧品会社の方とお話しする機会も多いので、皆さんが「自社ブランド」をどれだけ愛してるかを肌で感じています。ドラマでも「自社ブランド愛を出して行けたらいいな」と思いながら撮影に臨みました。

――今回のドラマの中ではリーダーシップを発揮して、みんなを引っ張っていく役柄です。演じられてみていかがでしたか?

普段私は年上の友人に囲まれることが多く、年下の方との接し方にドキドキしていたのですが、現場では「最近の若い子の間ではどんなものが流行ってるの?」とか「どんなメイクするの?」とか、新しいことを教えてもらってましたね。

――紫吹淳さんがメイの元・上司役を担当されるそうですが、共演されていかがでしたか?

紫吹さん最高でしたー! 第1話からどんどんグレードアップしていくので、早く最後まで観ていただきたいなという気持ちがありますね。今回の役柄のために髪もショートにされて、「紫吹さんかっこいい!」と思うシーンが沢山登場します。紫吹さんのファッションやメイクにも注目しながら観ていただくと、より一層楽しめるんじゃないかなと思っています。

――オープニングに登場するメイの「着せ替え人形」のようなファッションも見逃せないですね!

高めのヒールを履くと自然と背筋が伸びるというか、まさにバリキャリ広報ウーマンみたいにカツカツ歩きたくなりますよね(笑)。そういった意味でも、今回は衣装やメイクに助けられた部分もすごくあって。普段の衣装合わせ以上に、素敵なお洋服をたくさん着せていただいて。アクセサリーも洋服も可愛いので、普段よりテンション高めでより一層楽しくお芝居できたかなと思います。

――メイは容姿端麗、頭脳も明晰で完璧な女性ですが、大政さんも同じ"働く女性"として共感した部分はありますか?

会社ではクールにテキパキ働いて、その分「ひとり飲み」のシーンは、普段の自分の素に近い感じで演じさせていただいたのですが、仕事を頑張るためには息抜きが必要! メイはオンとオフの上手な切り替え方を見つけられているからこそ、あれだけバリバリ仕事をこなせる気がします。いまはなかなか難しいですが、私自身も友達と会って一緒にご飯を食べることが仕事を頑張る上での励みになっているので、そういうところはメイと似てるのかなと思いますね。

――大政さんがお仕事をする中で、やりがいや働く喜びを感じる瞬間はどんな時ですか?

普段一緒にお仕事をしているスタッフさんたちと良いセッションができた瞬間は、すごくやりがいを感じますね。撮影中に監督と話している時とかに、息が合う瞬間ってあるじゃないですか。そういう時に「あ、これでよかったんだ!」って思えるんですよね。

――メイの必需品は「北見のハッカスプレー」ですが、大政さんにとっての必需品は?

私は「ながら運動」をすることが多いので、ローラー型の「ほぐしグッズ」を忘れると一日中テンションが下がりますね。撮影の合間も、足や手のツボを押すグッズが欠かせません。香りは「シャネル」の「No.5」や「トム・フォードビューティー」の「カフェローズ」が大好き。「Cosme Kitchen」のオイルも使いますし、気分転換に香りを変えて楽しんでいます。