明石家さんまが企画・プロデュースする劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開)の主題歌「イメージの詩」の映画版ミュージックビデオが25日、公開された。同映像で、10歳の人気子役・稲垣来泉があどけなく力強い歌声を披露。そして、主人公・肉子ちゃんと娘のキクコの愛にあふれた眩しい日々が描かれている。

  • 『漁港の肉子ちゃん』主題歌「イメージの詩」の映画版ミュージックビデオ公開

明石家さんまが、直木賞作家・西加奈子氏の小説に惚れ込み企画・プロデュースした『漁港の肉子ちゃん』は、漁港の船に住む訳あり母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密がむすぶ感動のハートフルコメディ。肉子ちゃんの声を大竹しのぶ、娘・キクコの声をCocomiが務め、花江夏樹や下野紘、吉岡里帆、マツコ・デラックスらの声の出演も話題となっている。

本作の主題歌は、吉田拓郎のデビュー曲で、明石家さんまが「人生の教科書」と言い切る名曲「イメージの詩」。劇中で描かれる母娘の物語にもマッチした名曲を新たな世代にも伝えたいというさんまの提案から、サウンドプロデュース・GReeeeN、編曲・武部聡志でアレンジを加え、稲垣来泉がカバー。公開された映像では稲垣が、肉子ちゃんやキクコ、漁港の町の人々が懸命に生きる姿にエールを送るようなあどけなく力強い歌声を披露している。

映像は若き日の肉子ちゃん(声・大竹しのぶ)が男に騙されている様子を見て心配する当時の親友・みう(声・吉岡里帆)の会話からスタートする。月日は流れて、各地を転々としながら漁港町にたどり着き、船の上で暮らすようになった肉子ちゃんと娘・キクコ(声・Cocomi)は、みうとの想い出のハチミツがとろけるフレンチトーストを頬張りながら、日々の小さな幸せとともに過ごしていた。一方で、年頃のキクコからは何かに悩むような曇った表情も見受けられる。いつも底抜けに明るく、笑顔いっぱいでキクコを優しく包み込む肉子ちゃん、まるで本当の家族のような目線で二人の親子を温かく見守る焼き肉屋「うをがし」の店長・サッサンをはじめとする漁港の町の人々。肉子ちゃんとキクコの間に親子の愛が溢れていることがひしひしと感じられ、思わず胸を打たれる映像であるが、そんな2人の間にどんな秘密が隠されているのか、物語の行方も気になるミュージックビデオに仕上がっている。

オリジナル楽曲を手掛けた吉田拓郎は「心の底から素晴らしい。今回の時を超えた奇跡的なレコーディングに震えました。頬をつたわる涙を僕はぬぐう事すら忘れて聴き入りました」。10歳の少女が力いっぱいに(時にはシャウトしながら)歌い切った『新イメージの詩』は決してカバーなどと言うレベルのものではありません。まさに2021年に叩きつけられた新しいメッセージではないでしょうか」と感動のメッセージを寄せ、稲垣とさんまを絶賛。稲垣も「さんまさんが声で選んでくれた事に自信を持って私は歌いきりました。さんまさんやスタッフの皆さんが、うなずいてくれたので、とても良い歌になっていると思います」と明かしている。

ボイスキャストの中では真っ先に白羽の矢が立ったという肉子ちゃん役の大竹しのぶと、音楽家として鍛えられてきた優れた音感を武器に、思春期にいる多感でピュアな少女・キクコを見事に演じきったCocomiは、それぞれ演じる役はネイティブの関西人ではないものの、大阪に住んでいたという設定をリアルに生かすため、さんまからの指導も受けながら繰り返し練習したそう。また、本映像で吹替えシーン初公開となったみう役・吉岡里帆の声の演技にも注目だ。

主題歌「イメージの詩」の配信は26日よりスタート。

(C)2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会