図鑑の世界を体感できる施設「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO(ずかんミュージアム銀座)」が今年7月16日に東急プラザ銀座6階(東京都中央区)で開業することが、このほど開催された小学館新企画発表会の中で明らかにされた。

  • 「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO(ずかんミュージアム銀座)」キービジュアル

ずかんミュージアム銀座は、『小学館の図鑑NEO』からピックアップされた動物や虫などを、デジタルとリアルが融合した空間をめぐりながら体感することができる体験型施設。時間や天候の変化など、リアルな地球上の環境変化も表現できるように設計され、"実体験をつくる"ことを目指した没入感のあるミュージアムとなっている。

地球の生命を凝縮した「生きるミュージアム」

ずかんミュージアム銀座は、佐々木ホールディングス、小学館、エイド・ディーシーシー、ドリル、電通、サニーサイドアップ、朝日新聞社の7社で設立した合同組合「ずかんミュージアム有限責任事業組合」により開業される施設となる。

施設内には約1,500平米の空間に、森、水中、草原など5つのゾーンを用意。世界中の自然をイメージしたスポットがあり、そこに生息する生き物の固有の生態を垣間見ることができる。生き物たちは、近づきすぎると逃げる、などのゲストに対するリアクションもあり、よりリアルな体験をすることができるという。ゲストは渡されるキーアイテムを手に、各ゾーンを歩きながら現れた生き物たちを記録していく。

  • 森林ゾーン(昼)

  • 森林ゾーン(夜)

  • 水中ゾーン

  • 草原ゾーン

コンテンツの監修はすべて、2002年から刊行されている人気シリーズ、小学館の図鑑NEOが行っている。小学館の図鑑NEOはシリーズ累計発行部数は1,100万部超、現在までに24巻を発売。ずかんミュージアム銀座にはそのうちの7巻から、ヘラジカ、アレクサンドラトリバネアゲハ、ミナミコアリクイなど39種の生き物が横断的にセレクトされ、動きがユニークなもの、生体が面白いものなどをメインにピックアップされている。

  • 『小学館の図鑑NEO』

生き物の動きや鳴き声などの生態、生息地などの背景は、最新の3D技術でリアルに再現。それぞれのゾーンにおいて、昼と夜に出没する生き物が現実に合致するようにさまざまな確認も行われている。また、生き物たちが隠れたり威嚇したりするような、自然に近いリアクションについても、図鑑関係の識者に細やかに確認を取った上で採用した。

  • アレクサンドラトリバネアゲハ

  • ヘラジカ

  • ミナミコアリクイ

リアルな体験を目指した施設ではあるが、生き物たちのビジュアルはペイントタッチで仕上げられているため、昆虫などの生々しい見た目が苦手な人でも楽しめるもの。子どもだけでなく、大人も楽しめる大迫力のミュージアムとなっている。

営業時間は11時~20時を予定。入場料は、大人2,500円、中高生1,700円、小学生1,200 円、3 歳以上小学生未満900円、3 歳未満無料。

今回の企画はコロナ禍以前より計画されており、当初は年間70万人ほどの来場を見込んでいた。しかしながら、コロナ禍の影響を考慮しキャパシティを7割、収容人数も7割に変更したため、まずは年間30万人の来場を目指すという。