天才とは、時に一般には思いつかない答えを導き出して、周囲の度肝を抜くもの。

ガリレオ・ガリレイが唱えた地動説や、アイザック・ニュートンが唱えた万有引力の法則は結果的に正しいと証明されましたが、最初はあまりの突拍子のなさに、嘲笑われたり、白い目を向けられたりしたそうです。

それとはちょっとジャンルが違いますが、東大志望の高校生で、ツイッターユーザーの「りんた」(@rinta_off)さんが導き出した数学の回答も、その突拍子のなさと斬新性の高さに「天才がいた!」と注目が集まっています。

見ろこれが文転勢の数学パワーだ。

「りんた」さんがアップしたのは、「割り切れるか」と問う複雑な多項式に対し、たった一言「はい!」と書き込んだテスト用紙の写真。まさかの回答にツイッターは大騒ぎ。1.2万件のリツイート、7.9万の件のいいねを獲得(5月12日時点)し、コメントも数多く集まっています。

「なかなか凡人には考えつかない回答と思うので天才」「ノリで乗り切ろうとしてるww」「違うそうじゃない感がハンパないw」「確かに証明せよって書かれてないので正解っちゃぁー正解なのかw」「この問いって、2択だったんだ」「元気がよろしい!」「中学の時に友達がこれやって死ぬほど怒られてた」「色々考えて行動して、挙げ句に鬱になりそうな自分の悩み癖が、なんかアホらしなってきました」

ちなみに、「文転」とは理系課程で学ぶ学生が文系課程の専攻に鞍替えすること。「りんた」さんに文転した経緯を聞いてみると……

「もともと理系の方が点数が取れるのですが、やりたいことが東大の教育学部で出来ることを知り、文転しました」

……とのこと。

ツイートの趣旨については、「元理系でも調子に乗って数学してなかったらこうなっちゃったっていう自虐ネタみたいなものです(笑)」と話してくれました。

この反響については、「1000いいねくらいはいくかな、と思っていましたが、まさかこんなに伸びるとは……という感じで驚いてます。万歳自虐ネタ!! です」と手応えを感じています。

数学から離れたことで、問題の解き方も忘れてしまったようですが、それでも「はい!」の一言でこれだけの破壊力を見せつけるあたり、とんでもない逸材であることが伺えます。

若き天才はきっと、桜の花びらが舞う赤門をくぐってくれることでしょう。