佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の副音声上映が行われることが14日、明らかになった。

映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』

映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』

和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。

シリーズ史上初となる“副音声上映”が2部作で決定し、5月22日より『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月19日より『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で実施される。副音声上映は、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、副音声データを事前に入手、本編上映前にアプリを劇場で起動しイヤホンを装着すると、映画の音声を認識し映像に合わせて音声が再生される。劇場で作品を鑑賞しながら、イヤホンで副音声を楽しめる仕様だ。

副音声として登場するのは、主演の佐藤健、大友啓史監督、谷垣健治アクション監督と、『るろうに剣心』シリーズを10年間支えてきた3名。本編に合わせて撮影当時の裏話など様々な貴重なエピソードを余すことなく語り尽くしている。

副音声の収録を終えた佐藤健は、「やはり最後の剣心と縁の戦いは、何回観てもどちらにも感情移入して入り込んでしまうので、心が疲れました(笑)。僕が知らない裏話もお二人がしてくださったのでめちゃくちゃ楽しかったです」と振り返る。佐藤は「剣心は自分の胸の内に想いを秘めているキャラクターなので、自分なりに“この時はこういう想いで演じていた”という気持ちを話したりしたので、楽しんでいただけたらと思います」とアピール。大友監督は「IMAXや4DX/MX4Dなどアトラクション的な楽しみ方がある一方で、新しい楽しみ方を一つ増やしてくれたと思います。この作品にはスタッフたちが散りばめた色々なものが、宝探しみたいにたくさんあるんです。副音声を聞いて、『るろうに剣心』5作通して散りばめていた様々なことを知り、新たな発見をしてもらいたいです。ぜひこの機会にこの体験自体を楽しんでほしいです」と明かした。

谷垣アクション監督は「1回目に見るときはアクションシーンの迫力を堪能していただき、2回目は副音声を聞くことで、アクションをより楽しんでいただける手助けになればと思います。僕らがアクションやそのバックステージについて語ることで、これまで見てきたアクションシーンをより立体的に感じてほしいと思いますし、あの早い動きの一つ一つもはっきり見えてくるはずです(笑)」とコメントを寄せた。裏トーク”が盛りだくさんの内容に、大友監督は「危機一髪の現場から生まれたのが『るろうに剣心』だから(笑)」と撮影当時を振り返りながらも、瞳の奥の感情が見えると感動したIMAX上映も含めて、「あのIMAXの大画面とこの副音声で楽しんでいただけたら、僕たちが細部まで込めたものがより伝わるかもしれない!」と期待を寄せた。

さらに、副音声上映決定にあわせて解禁された新たな映像には、神木隆之介演じる瀬田宗次郎の姿も。片足でリズムを刻むあの独特なステップ“縮地”を見せた後、目にも留まらぬ速さで剣心に斬りかかる姿が映っている。

(C) 和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会