前作では10代だった長澤が、現在は33歳に。人気と実力を兼ね備えた女優として確固たる地位を築き、今年3月には「第44回日本アカデミー賞」で最優秀主演女優賞に輝いた。

16年前からの変化を尋ねると、「『撮影早く終わらないかな』って考えなくなったことですかね」と冗談交じりに話してから、「そのときの最善を尽くすというスタンスはずっと変わりませんが、現場は周りの方との共同生活なので、相手のことを考えてちゃんとお芝居を交わせているという充実感があるということだと思います」と補足した。

前作の頃に思い描いていた30代になれているかという問いには、「わからないですけど、こんな感じかな」と笑い、「常に目標を高く持ち、今が自分のベストだという価値観を持たないようにしているので、目標に到達できているかというと、いつもできていないです。でも、そういう思いが続けばいいなと。いつも自分の中では『もっともっと!』と思うスタンスでいられたらなという感じで取り組んでいます」と長澤流の仕事との向き合い方を説明。

「目標を明確にしないことが目標というか、自分が想像できないほどの大きな目標を立てるようにしています。そうすると頑張れる」と続け、「満足するとそこで止まるはずだから、満足しない自分でいられる状況を自分で設定するようにしています」と語った。

阿部のことを「役にすごく集中する方で、その姿勢を維持しているのがすごい」と話していたが、長澤自身も目標を高く設定し走り続けている。阿部から役者としての姿勢を学んだ長澤なのだから、似ている部分があるのは当然だろう。

長澤は「阿部さんほどすごくないです」と謙遜しつつ、「阿部さんみたいになりたいですね。情熱というか、自分の中で燃えている魂、その火を消さないようにいたいなと思います」と力を込める。目標としている阿部と今作で再び共演。「すごいなと思います。お芝居に人生をかけていると感じますね」と改めて刺激を受けているようだ。

第1話では、前作で桜木の教え子・小林麻紀を演じた紗栄子がサプライズ登場。長澤と紗栄子の16年ぶりの共演も話題となった。

長澤は、前作の共演者とのその後について、「(プライベートでの交流は)あまりないですけど、紗栄子ちゃんはたまたま街で遭遇したり、小池徹平くんや明慶くんは何度か共演したり、という感じです」と説明。今作について彼らと「同窓会みたいになるといいね」という話をしたという。ぜひとも実現してほしい。

(C)TBS