六皿目 とうもろこしのかき揚げ

中盤戦の第一投は「とうもろこしのかき揚げ」(110円)。こちらは値段を聞いてびっくり、かなりの量がお皿に盛られて110円となっている。

くら寿司には揚げ物専用マシーンが常備されており、注文されてからフライしているのでいつもアツアツの商品を食べられるのだという。揚げ物メニューにも自信があるのでぜひ、と同商品をいただいた。

とうもろこしのかき揚げといえば、かじった瞬間に甘みが広がり幸福感を得られる品だが、いったいどのような仕上がりになっているのだろうか。

  • 「とうもろこしのかき揚げ」(110円)

    「とうもろこしのかき揚げ」(110円)

まずは味付けせずにそのままパクリ。……うまい! 甘みが口の中いっぱいに広がり、そして後からコクを感じられるのだ。聞いたところによると、「とうもろこしのかき揚げ」には隠し味として「マヨネーズ」が入れられているとのこと。マヨのコクが素材の甘さを引き立てる。これこそが美味しさの秘訣だ。

  • ごろごろのとうもろこしはよだれもの

そのまま食べても十分美味しいのだが、塩を少量かけて食べるのもおすすめ。さらに甘みが引き立ち旨みも増すので、ぜひ試してみてほしい。

七皿目 特製茶碗蒸し

七皿目には「特製茶碗蒸し」(198円)をいただいた。中盤戦の箸休めとして提供された、ホッと温まる一品だ。一度ここで小休止することで、後半戦の品をよりおいしく食べられるんだとか。

ここで聞いて驚いたのが、くら寿司社員には同商品が好きすぎるゆえ、始めと〆に一品ずつ、合計二品の茶碗蒸しを食べる人もいるんだとか。いったいどれほど美味しいのか気になる。

  • 「特製茶碗蒸し」(198円)

    「特製茶碗蒸し」(198円)

写真ではわかりづらいのだが、こちらの商品、かなり大きい。回転寿司チェーン店に置いてある湯呑みと同じくらいのサイズ感である。

そして味わいについても、二品も食べたい社員さんの気持ちがよくわかる結果だった。

  • 写真でもわかるぷるぷる具合……!

つるっとした舌ざわりとなめらかな食感が秀逸で、万人受けする仕上がりだ。優しいだしの味わいは柔らかく、ついつい食べ過ぎてしまう美味しさだった。ちなみに「子どもから大人まで、誰もが美味しく味わえること」をテーマにしているそうで、クセのある銀杏やシイタケなどはあえて入れずに作られているんだとか。チェーン店ならではの気づかいが感じられるところも素敵なポイントだ。

個人的には銀杏大好き勢なので、ぜひ銀杏入りも作ってほしい。

八皿目 極み熟成まぐろ

続いて八皿目にはくら寿司のまぐろメニュー「極み熟成まぐろ」(110円)が登場した。

  • 「極み熟成まぐろ」(110円)

    「極み熟成まぐろ」(110円)

箸休めの後にお目見えする王道のまぐろ商品からは、歴代王者のような安定感のある美味しさを感じられた。まぐろを食べずに寿司屋を出るにはいかないなと実感。

九皿目・十皿目 くら出汁 しゃぶしゃぶ(はまち/えんがわ)

  • 「くら出汁 しゃぶしゃぶ(はまち/えんがわ)」

    「くら出汁 しゃぶしゃぶ(はまち/えんがわ)」

九皿目・十皿目には、筆者セレクトの商品に追加して「くら出汁」(110円)を注文。先ほど食べた「特製茶碗蒸し」の素材にも使われているものだ。こちらはなんと、「はまち」「えんがわ」を"しゃぶしゃぶ"して食べる創作メニューになっている。

  • 「くら出汁」(110円)

    「くら出汁」(110円)

「はまち」「えんがわ」はどちらもほどよい脂が美味しい品。そして「くら出汁」は7種の魚介からだしをとっており、深みのある優しい味わいが魅力的だ。どちらもこのままで十分美味しい商品だが、今回「くら出汁」は、しゃぶしゃぶのスープ要員にアサインされた。

こちらの実食方法は、満腹が近づいてきたタイミングでも脂がのったネタをマ美味しく食べれる味変法なのだという。終盤にこそ試してほしいとのことだ。

しゃぶったネタには七味唐辛子を、ノーマルのほうにはわさび醤油をかけていただく。今回は「はまち」「えんがわ」ともに一貫はそのまま、もう一貫はしゃぶしゃぶして実食。

  • 「はまち しゃぶしゃぶ」

    「はまち しゃぶしゃぶ」

まずは、ほどよくのった脂が美味しい「はまち」(110円)から。だし汁にくぐらせることで、ぎゅっと旨みが濃縮されるような変化を感じられる。キュッと締まった表面とぷりっとした内側の食感の違いが心地よい。そしてポン酢、七味唐辛子のすっきり風味との相性も抜群で、この食べ方が"当たり"だと実感できる仕上がりだった。

  • 「えんがわ しゃぶしゃぶ」

    「えんがわ しゃぶしゃぶ」

そして「えんがわ」(110円)は、一見どちらがしゃぶしゃぶ……? というようなルックスなのだが、いざ味わってみると驚きだ。ネタを噛んだ瞬間にじゅわっと脂の旨みが口いっぱいに流れ込んでくるのだ。

もはやしゃぶる前より美味しいんではないか……と思うほど。これはぜひみなさんにも堪能していただきたい。

十一皿目 うな丼にぎりのだし茶漬け(くら出汁+うな丼にぎり)

続いては「くら出汁」と「うな丼にぎり」で作るアレンジメニュー。今回のフルコースで筆者が最も驚いた商品だ。

うどんやラーメンといった〆の食事ではボリューミーすぎるという人には、ぜひこちらを最後に食べてみてほしいとのこと。最適なサイズ感で〆を堪能できるらしいぞ。

「うなぎ丼にぎりのだし茶漬け」は、「うな丼にぎり」(220円)をお子様用の器に入れてからわさびを添え、先ほどもアサインした「くら出汁」(110円)を注ぎ込んだら出来上がり。

なにがすごいかって、ひつまぶしの〆茶漬けのような味わいになるのだ。甘だれとくら出汁が織りなすまろやかな味わいを、追加したわさびがキリっと美味しく引き締める。

うなぎはほどけるように柔らかく、一瞬、名古屋市でひつまぶしをたべていたのかと錯覚した。今回のフルコース企画で特に驚いたのがこちらの商品。どうしてもみなさんに味わってほしい。