新装『ZIP!』“水卜色”前面に打ち出し好発進　総合演出が明かす朝番組異例の試み

今回のリニューアルで新たに加わったのは、総合司会の水卜アナだけでなく、水曜パーソナリティーに抜てきされた、かまいたち・濱家隆一も同様。本人も「うれしさよりも驚きの方が大きくて、半信半疑でした」と語るほど、多くの人が意外な起用と受け止めた。

この狙いについて、池谷氏は「横並びで見ると、風間俊介さん、山下健二郎さん、吉田沙保里さん、そして水卜さんも含めて、みんな30代なんです。ここは『ZIP!』を一番見ていただきたい層でもあるので、その年代で人気者を入れたいと考えたときに名前が挙がったのが、かまいたちの濱家さんでした。濱家さんは、カレーをスパイスから作るほど料理を愛し、手品を愛し、そして奥さまを愛するという一面があること、それに情報番組でレギュラーのパーソナリティーはやったことがないということだったので、新たな舞台でまた別の顔を見せてくれるのではないかと思い、お願いしました」と説明。

ここまでの放送を終えて、「関西ローカルの番組も拝見するほど好きなのですが、やはりさすがだなと思いました」と手応えを感じているようだ。

■10年受け継がれる『ZIP!』のイズム

2011年4月にスタートした『ZIP!』は、10周年を迎えた。立ち上げに参加した池谷氏は「子供に見せたいと思ってもらい、家族団らんで見てもらえる優しい作りにしたい思いでスタートした番組です。芸能の話題も不倫や熱愛ではなく“ショービジネス”の世界で活躍されている方を取り上げ、凄惨な事件も社会性のないものはなるべく扱わないようにしています」と、番組に受け継がれるイズムを明かす。

こうした姿勢が、10年という長きにわたる支持につながっており、今回のリニューアルでさらに加速されていきそうだ。