『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフ最新作『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』が、東映特撮の公式アプリ「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で公開されている。前編に続き、後編が4月18日に配信スタートする。

  • 桜木那智(さくらぎ・なち)。1997年生まれ、京都府出身。2019年『向かいのバズる家族』でテレビドラマ初出演。同年『仮面ライダーゼロワン』でZAIAエンタープライズジャパン代表取締役・天津垓/仮面ライダーサウザーを演じ、注目を集める。2020年発売の『仮面ライダーゼロワンBlu-ray COLLECTION』特典映像『プロジェクト・サウザー』や映画『劇場版 仮面ライダーゼロワンREAL×TIME』(2020年公開、2021年4月21日12:00~TTFCで会員限定有料配信) 、そして東映Vシネクスト『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』(2021年)にも出演している。撮影:大塚素久(SYASYA)

『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)で強烈なインパクトを残した檀黎斗(演:岩永徹也)/仮面ライダーゲンムを主役に迎えて展開する本作では、『仮面ライダーゼロワン』で活躍した元ZAIAエンタープライズジャパン代表取締役・天津垓(演:桜木那智)/仮面ライダーサウザーとの邂逅が実現。二人の"プレジデンツ"によるバトルが繰り広げられる。さらに『エグゼイド』の"ラスボス"として驚異的な強さで君臨した「仮面ライダークロノス/檀正宗」が登場し、物語はさらに盛り上がりを見せている。

マイナビニュースでは、『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』配信開始を記念して、主要キャストの単独インタビューを敢行。今回は、仮面ライダーサウザー/天津垓を演じた桜木那智が登場する。

己の行動や戦略に絶対的な自信を持ち「1000パーセント」が口癖の垓はゼロワン/飛電或人(演:高橋文哉)を卑劣ともいえるやり方で何度も苦しめてきた"強敵"だったが、あるきっかけから自分の素直な心を見つめ直し、改心。これまでの悪行を悔いるとともに、或人のよき協力者として生まれ変わった。

クセの強い"社長ライダー"の先輩ともいえる檀黎斗との出会いが、垓にどのような影響を及ぼすのか。本作の見どころとともに、テレビシリーズにレギュラー入りしたときの心境や、垓を演じる際の役作りについて、そして「仮面ライダー」への熱い思いを聞いた。

――今回の作品『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』で目をひくのは、桜木さん演じる天津垓にヒューマギアの"秘書"厘(リン)がついたことですね。

それはもう、すごくうれしかったですよ。おそらく垓も、或人とイズ(演:鶴嶋乃愛)の関係を見ていて「いいな」と思っていたんじゃないでしょうか。そもそも垓はこれまでずっと、どんなひどい目に遭っても「大丈夫ですか」なんて心配されるようなキャラじゃなかったでしょう。厘ちゃんがずっと垓によりそっていてくれるので、今までとは気分がぜんぜん違いました。

――厘を演じられた人気モデルのメドウズ舞良さんはどんな方でしたか?

まさに秘書型ヒューマギアにピッタリのイメージだと思いました。厘はヒューマギアなので終始落ち着いた雰囲気なんですけど、普段の舞良さんは元気でお話し好きな印象です。一緒にいて、演技がとてもやりやすかったですね。改めて、天津の秘書になってくれてありがとうと言いたいです(笑)。

――天津垓と檀黎斗という"社長"を務めたことのある仮面ライダーが対峙するというのが本作のポイントだと思いますが、黎斗役・岩永徹也さんと共演されたときのご感想はいかがですか。

僕は『仮面ライダーエグゼイド』をテレビで観ていましたから、「あの檀黎斗さんが生で見られるんだ」と感激しました。岩永さんは事務所の先輩なのですが、お会いしたのは今回が初めて。とても優しく接してくださいました。

――諸田敏監督からは、撮影に入る前どんな言葉をかけられたのでしょう。

岩永さんが現場に入る前に、僕が諸田監督に呼ばれまして「これからクセの強い先輩ライダーが来るから、お前も絶対クセ強めで対抗しろよ。顔芸で負けんなよ!」と励まされました(笑)。僕も「わかりました、頑張ります!」と答えて、クセの強さをいっそう高めて芝居に臨みました。

――天津垓と檀黎斗がお互い自分のことを称えまくり、ぜんぜん会話が成り立たないような状況を想像するに、面白さしか感じませんね。

ゲーム病とかバグスターとかが出てきて『エグゼイド』とのつながりがわかるなど、舞台設定がユニークでした。ムードの違う2つの仮面ライダーの世界が、僕たちを通じてつながるというのが面白い。サウザーとゲンムがそろったビジュアルはとても新鮮で、ファンの方たちにも喜んでいただけるのではないでしょうか。

――今回、垓の体調に"異変"が起きたことから、ストーリーが転がっていくようです。病に冒されて苦しむ垓というビジュアルも目をひきますね。

苦しむ芝居には自信があります。テレビシリーズで毎回のように、ゼロワンたちからコテンパンにやられて、ボロボロの状態になっていましたからね。病にかかっても、しぶとい垓はただ苦しんでいるわけではありません。垓は持ち前のしぶとさで、檀黎斗の"思惑"を乗り越えようとするんです。クセの強い仮面ライダーとして、エネルギッシュさで檀黎斗には負けるようなことがあってはならないと思いながら、演技をしていました。

――前後編の短編作品ですが、非常に密度が濃いように思われます。撮影の期間はどれくらいだったのでしょうか。

ちょうどVシネクスト『仮面ライダー滅亡迅雷』を撮っている合間の撮影でした。Vシネクストと比べると少し尺が短いかもしれませんが、かなり"密度"が凄いことになっていると思いますので、大いに期待していただきたいですね。

――桜木さんが推す、注目シーンはどこですか。

垓と厘が、黎斗と初遭遇する冒頭のシーンですね。自分としても渾身の演技をしていますので、頭のところから注意してご覧ください!