「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズをはじめとする歴代の東映特撮ヒーロー作品の公式アプリ「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」にて、オリジナルドラマ『仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ』(脚本/高橋悠也、監督/諸田敏)が、4月11日より順次独占配信(全2話)される。

  • 岩永徹也(いわなが・てつや)。1986年生まれ。長崎県出身。2009年、雑誌『MEN`S NON-NO』専属モデルオーディションに合格し、芸能界入り。2013年よりIQ148以上を持つ集団「JAPAN MENSA」の会員に認定される。2016年『仮面ライダーエグゼイド』で仮面ライダーゲンム/檀黎斗を演じ、幅広い年齢層から人気を得る。認定薬剤師、世界遺産検定など多数の資格・免許を取得しており、優れた知能と豊富な知識を活かし芸能人クイズ番組でも活躍している。撮影:大塚素久(SYASYA)

『仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ』の主役は、『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)で強烈なインパクトを残した檀黎斗(演:岩永徹也)/仮面ライダーゲンム。Vシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーゲンムVS仮面ライダーレーザー』で消滅したはずの彼が、奇跡の復活を果たす。幻夢コーポレーション社長兼CEOとして強権を振るった檀黎斗と、『仮面ライダーゼロワン』で活躍した元ZAIAエンタープライズジャパン代表取締役・天津垓(演:桜木那智)/仮面ライダーサウザー、二人の"プレジデンツ"によるバトルが繰り広げられる。

配信を前に、今回は仮面ライダーゲンム/檀黎斗役・岩永徹也にインタビューを敢行。優れたゲームを生み出すクリエイターの面と、人の"命"を軽視する冷酷な面を兼ね備える黎斗は、『仮面ライダーエグゼイド』の作品世界における最大級のトラブルメーカー。自らを"神"と称し、視聴者の目をクギ付けにするほどのハイテンションぶりを見せる黎斗をのびやかに演じた岩永から、檀黎斗"復活"についての思いや、サウザー/天津垓と対峙したときの印象、そして本作の撮影で印象に残った出来事を聞いた。

――岩永さんが檀黎斗として「仮面ライダー」シリーズに出演されるのは、『仮面ライダージオウ』(2018年)の第8、9話以来ですね。あれから3年もの月日が経ちましたが、またもや檀黎斗が"復活"するにあたってのお気持ちを聞かせてください。

最近、世界の情勢が大きく変化してきていますので、そろそろ檀黎斗の出番だと思っていました(笑)。何かと不安を感じる世の中ですし、みなさん"神"を求めているでしょうから、その期待には応えたいところですね。確かに仮面ライダーの現場は久しぶりですが、意外とすんなり黎斗の役に入ることができました。もしかしたら黎斗が僕の本当の姿で、普段の僕は岩永徹也を演じているのかもしれないですよ(ニヤリ)。

――檀黎斗を最初に演じられた『仮面ライダーエグゼイド』の放送からはや5年になりますが、岩永さんの印象はほとんど変わらず、常にエネルギッシュかつ理知的なたたずまいをキープされていますね。

あまり周りの言葉を気にして生きていないので、けなされても褒められても何とも感じていないんです。今は自分が"目指している"ところへと向かっている途中。それが変わっていないので、外見的にもそう見えるのかと思います。常に、現段階での"集大成"を表現するだけなんですよ。

――Vシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーゲンムVS仮面ライダーレーザー』で檀黎斗の物語としては一応の"区切り"を迎えたと思いますが、その後も"復活"が求められていることについてはどう思われますか。

ああいった"終わり"が輝くのは、その"先"があるからだと思っています。今回、『ゲンムVSレーザー』で消滅したはずの檀黎斗がどんな形で甦ってくるか、それは配信をご覧になってのお楽しみですが、『ゲンムVSレーザー』での結末の先にこういった"何か"が作られるからこそ、あのときのエンディングが魅力を増すんです。だから今回のように黎斗が別の世界観に再登場したとしても、まったく抵抗感はありません。黎斗の"いつか来る未来"を形にしているだけなんです。

――檀黎斗の復活を熱望するファンの気持ちがわかったような気がします。2018年にバンダイS.H.Figuarts「檀黎斗神~神の喜と怒~」「新檀黎斗 ~新たな哀と楽~」と2種類もの檀黎斗・全身可動フィギュアが発売されたことでも、その人気の高さがうかがえます。仮面ライダーで"変身前"キャラクターがS.H.Figuartsになるのは、それこそ仮面ライダー1号の本郷猛(演:藤岡弘、)以来2人目の快挙なんですね。

とてもありがたいことですね。こんなのができますよと原型を見せていただいたとき、あまりのリアルさに驚きました。完成したフィギュアは2体とも、大事に持っています。もう自分の分身……というより名刺みたいなものだと思います。初対面の方に「わたくし、こういう者です」と言いながら、フィギュアをお見せしたいという(笑)。