魚肉ソーセージやハーブ入りのウインナーなど様々な種類がありますが、どれがソーセージでどれがウインナーなのか気にしたことはあるでしょうか。
この記事では、ソーセージとウインナーの違いについて紹介します。それぞれの特徴を知って料理に活かし、お店で食べる際もより有意義な時間にしていきましょう。
ソーセージとウインナーの違い
ソーセージとは、ひき肉に塩や香辛料を混ぜて腸詰めし、乾燥または燻製して作られものを言います。一方、ウインナーは本来「ウインナーソーセージ」といい、ソーセージの種類のひとつです。
両者の区分について日本農林規格(JAS)では、ウインナーは「羊腸を使用したもの又は製品の太さが20ミリ未満のもの」となっています。これはソーセージの中では細めです。
ソーセージの種類
ソーセージは様々な種類があり、何の肉を使用しているか、ミンチの粗さや脂肪分の比率、調味料やソーセージの大きさなど多くの違いがあります。いくつかのソーセージを例にそれぞれの特徴を見ていきましょう。
フランクフルトソーセージ
日本農林規格(JAS)では豚腸を使用しており、製品の長さが太さ20ミリ以上36ミリ未満のものをフランクフルトソーセージと定めています。名前の由来はドイツの地名であるフランクフルトです。
ボロニアソーセージ
ボロニアソーセージは牛腸を使用しており、太さ36ミリ以上のものを言います。
日本農林規格(JAS)ではウインナーソーセージとフランクフルトソーセージ・ボロニアソーセージは製品の規格表は同じですが、一番太いものがボロニアソーセージです。
魚肉ソーセージ
名前の通り、魚や鯨の肉をひき肉やすり身にしたソーセージが魚肉ソーセージです。原材料に占める魚肉の割合が50%以上で、植物性たん白の占める割合が20%以下という基準もあります。
ドライソーセージ
ドライソーセージは商品の水分量が35%以下になっているものです。サラミはイタリア発祥のドライソーセージであり、60~90日乾燥熟成しています。
ソーセージとウインナーの発祥地
ソーセージの歴史は長く、3,500年ほど前に中近東のバビロニア地方、5,000年ほど前にメソポタミア地方でソーセージらしきものが食べられていたと言われています。
ウインナー含めソーセージの種類によって歴史や発祥地が様々ですが、その中でも魚肉ソーセージは日本発祥のソーセージです。魚肉ソーセージは大正時代に地方の水産試験場で作られたのが最初とされています。
ソーセージとウインナーの英語表現
ソーセージは英語で「sausage」と書き、ウインナーは「wiener」と書きます。しかし前述したとおり、ソーセージには多くの種類がありウインナーもそのひとつです。
海外でウインナーを注文すると、思っていたものと違っている場合があります。日本のウインナーに近いのはウィーン風のソーセージという意味の「vienna sausage」が一般的なので覚えておきましょう。
ソーセージとウインナーの違いを理解しよう
ソーセージは様々な国や地方で作られ、材料や製造工程・完成した形や大きさなどに違いがあります。日本ではソーセージの種類のひとつウインナーが馴染み深いでしょう。ウインナーは太さ20ミリ未満と誰でも食べやすい大きさが特徴的です。
最近ではスーパーでも海外の製品が多く売られているので、お気に入りのソーセージを見つけてみてはいかがでしょうか。