テレビ東京系で現在放送中の『きんだーてれび』(毎週月曜~金曜 7:30~)で4月6日(火)からスタートしたアニメ『iiiあいすくりん』。アイスクリームタウンに暮らす個性豊かな"あいすくりん"たちの日々を描く子ども向けアニメ番組だ。ナレーターを務めるのはサバンナ・高橋茂雄。『みいつけた!』(NHK Eテレ)でもコッシーの声を担当するなど、子どもたちからの人気も高い彼に、番組への思い、家族への憧れを聞いた。
――まずは今回のナレーションの感想を聞かせて下さい。子ども向け番組ということで意識された部分はありましたか。
アイスクリームタウンに住むあいすくりんたちを見守りながら、番組を見て下さる人たちにも語りかけるような気持ちでやらせてもらいました。アニメの世界観の中に僕の声を使ってもらうことで、番組を作っているみなさんのイメージ通りになればと思いますね。
――舞台がアイスの世界ということについてはいかがでしょう。
あいすくりんたちは、わりと人間の子どもたちみたいな性格というか、怖がりなコ、おしゃべりなコ、人見知りなコと個性があるので、それぞれのキャラクターに共感したり、何してんねん!と思ったりしながら楽しめると思います。
――中でも気になるキャラクターはいますか?
みんな魅力的ですけど、ママンゴはめっちゃのんびりしててゆっくりなので、思わず「早よせいよ~!」って思っちゃったりします(笑)。アイスクリームなのでうっかりしてると溶けちゃうんですよね。あと、ブルーンは何でも出来るんですけど、それが逆に恥ずかしいタイプ。確かに、褒められるの苦手なコっているじゃないですか。気持ち分かりますね。
――子ども番組に携わっていることで、ファン層の違いなどの実感はありますか。
おかげさまで、小さいお子さん連れのお父さんお母さんから声をかけられることは多いですね。だいたい親御さんから促されて近づいてくるパターンですけど、僕は子どもとふれあうのは好きです。
――何か印象的なエピソードはありますか。
スーパー銭湯で全裸の少年が全裸の僕を見て「わ~! サインして~!」って言ってきたんですけど、何で何にサインすればいいのか分からなかったので、「今は無理やで」と優しく教えてあげました(笑)。
――でも、時として子どもの純粋さからは大きなパワーをもらいますよね。
そうですね。僕の場合、高校生と小学生になる姪っ子や甥っ子が応援してくれるのがめちゃくちゃ嬉しいです。
――高橋さん自身の小さい頃はどんな子どもでしたか?
幼稚園の昼寝の時間、起きる時に「ここで粘ったら先生に抱っこして運んでもらえるから寝とくフリしておこう」って思う子どもでしたね(笑)。アニメだと『ドラえもん』のカセットテープかレコードに収録されていた「キャンディーなめて歌手になろう」っていうストーリーを何度もずっと聴いていた記憶があります。
みなさんが一番想う"声"を出すことが大事
――子ども向けアニメの魅力についてはどう思いますか。
純粋にキャラクターが可愛いし、自分を含め、周りにいる人たちに投影出来るようなキャラクターに共感することも出来るし、シンプルに笑って楽しめるところが良いですよね。
――芸人として出演するバラエティー番組との違いについてはいかがでしょう。
バラエティー番組は「自分がどうしたいか」ですけど、子ども向け番組の場合は制作スタッフさんのやり方に沿って、みなさんが一番想う"声"を出すことが大事ですから。芸人の仕事とは違うと思っているので、「僕はこっちの言い方がいいです」とか、あえて1ポイント取りに行きたいとか、そんな気持ちはまったくないです。
――ところで、1月に45歳になられたばかりですが、高橋さんの中で何か心境の変化はありましたか?
変化というより、逆に自分自身の中で何も変わってなさすぎて怖い時がありますね。ずっとこの感じで来たけど…いつの間に? みたいな(笑)。僕自身、37、8歳くらいから止まってます。生活サイクルが。このコロナ禍で先日、素麺を通販で買ったんですけど、2kgの素麺がこんなに食べ切れないのかって痛感しました。全然減らないんですよ。あと、ご飯は1合炊いても多いし。独り身は寂しいですね。
――家庭を持つことや親になることへの憧れはありますか。
ありますあります。めっちゃあります。今年は初詣に行った時、絵馬にはっきり「結婚する」って書きましたから。
――え! 本当ですか!?
いや、そんなに驚かないで欲しいんですが(笑)、特に相手がいるわけではなく、最近、身近な友だちに子どもが生まれたりしたこともあって、そういう気持ちが高まっているところはありますね。
――理想の家族像は?
この『iiiあいすくりん』のように、自分がやってる子ども番組を自分の子どもに見せたり、一緒に見たいです。あと、昔から思っているのは、子どもと一緒に銭湯に行くことですね。しつけ的にはそんな声を荒げて怒ったりするタイプではないので、誰かが嫌がってることしたらあかんで、とか静かに言うくらいだと思います。
――高橋さんならきっと素敵な父親になれると思います。では、今年は吉報をお待ちしております。
はい(笑)。