グレープストーンが手掛けるスイーツブランド「TOKYOチューリップローズ」。見た目もかわいらしく、さらに美味しいスイーツを同ブランドから、この春発売した新作「チューリップローズ チーズ」と生ケーキ『スフレチーズドチューリップ』『ショコラーネローズ レモンバーベナ』『バラボックリ・モンブラン 和栗&マロン』を紹介しよう。

チーズ好きにはたまらない! 「チューリップローズ チーズ」

その名の通り、チューリップのなかにバラの花が咲いたような「チューリップローズ」。サクサクとしたラングドシャと、フワフワとしたクリームの味わいが特徴だ。

この春新しく加わったのは、チーズ好きにはたまらない「チーズ味」。外側は、ゴーダチーズが練り込まれて香ばしく焼き上げられた「芳醇ゴーダチーズのチューリップラングドシャ」。内側は、チェダーチーズ&カマンベールチーズ風味のホイップショコラと、クリームチーズ&マスカルポーネ風味のホイップショコラという様々なチーズが味わえる「4種のナチュラルチーズがとろけあうショコラローズ」と、かわいい見た目なのにチーズ尽くし。

チューリップの花びらのようなラングドシャを一枚外して、クリームをディップして食べることもおすすめとのこと。チーズらしく、ほんのり甘じょっぱい味わいも。これまで甘いフレーバーが揃っていた「チューリップローズ」シリーズのなかでは新鮮に感じる。

シェフの金井理仁さんによると、このチーズ味はフランスで働いていた頃を思い出して作ったそう。「フランスの料理では、メインディッシュが終わるとデザートの前に"フロマージュ"(チーズ)を食べながらおしゃべりを楽しみます。そんなフルコースの最後のチーズとデザート、2つの楽しみを一度に頬張れる、そんな欲張りな一品に仕上げました」

パッケージは、2色のホイップショコラの色のような2本のチューリップが描かれており、ピンク色のリボンもかわいらしい。プレゼントやお土産に、また自分へのご褒美に、明るく春らしい気分になれるスイーツだろう。

味わいが変わる黄色いチューリップ『スフレチーズドチューリップ』

「TOKYOチューリップローズ」のブランドコンセプトは「可愛いチューリップ&ローズを、本格味で召し上がれ!」。「チューリップローズ チーズ」はもちろんのこと、3つの生ケーキもどれもお花のよう。食べるのがもったいないくらい可愛いフォルムなのに、一口食べると思いがけない味わいが楽しめるケーキばかりだ。西武池袋店と羽田空港第2ターミナル店で扱う、この春新たに登場したケーキを紹介しよう。

黄色いチューリップのような『スフレチーズドチューリップ』(810円)。低温で1時間かけてじわじわと焼き上げたスフレチーズケーキは、上はとろとろ、下はしっかり濃厚な口溶けと、食べていくにつれ食感の変化も楽しいケーキ。

つやつやとした黄色いナパージュは、あまりにきれいでフォークを入れるのがもったいないくらいだが、ほんのり酸味がきいてアクセントになっている。そして、実はこのケーキもチーズ尽くし。

底のボトム生地は、カマンベール生地のクランブル。目の粗い網でそぼろ状になるよう作られており、ボロボロっとした食感だ。ひとつのケーキで、トロトロ、しっかり、ボロボロっと様々な食感が楽しめるチーズケーキだ。

濃厚なのに爽やか? 不思議な『ショコラーネローズ』

シックなチョコレート色のバラ『ショコラーネローズ レモンバーベナ』(810円)は、チョコレートムースのショコラケーキ。炭火焙煎でカカオ豆のコクを引き出した"炭火ショコラ"を使ったショコラムースのなかには、レモンのような香りのレモンバーベナを溶かし込んでおり、濃厚なのに爽やかな、不思議な香りが楽しめるという。

レモンバーベナがふんわり香るショコラムースのなかには、濃厚なショコラガナッシュとプラリネ、ミンチ状にしたレモンコンフィが入っている。ともすれば濃い味が続くショコラムースは食べ飽きそうだが、『ショコラーネローズ』は一口ごとに違う味わいと食感が面白く、あっという間に食べ終わってしまう。

レモンバーベナはフランスで愛されるハーブで、アロマやハーブティーとして馴染みのある方もいるだろう。優しくて爽やかな香りと濃厚なチョコは意外な組み合わせだが、お気に入りのコーヒーや紅茶と合わせて、癒されたい時に食べてみたいケーキだ。

世界中の栗を味わえる『バラボックリ・モンブラン』

バラのような、マツボックリのような、コロンと可愛らしいフォルムは『バラボックリ・モンブラン 和栗&マロン』(810円)。これまでTOKYOチューリップローズで手掛けていた『バラのモンブラン』の新バージョンとのこと。ホクホク感のある和栗と、甘みの強いヨーロッパのマロンのクリームを5層に重ね、中には渋皮が香ばしい栗をまるごと一粒。世界中の栗を味わい尽くせるモンブランだ。

「バラぼっくり」はヒマラヤ杉の松ぼっくりのことだが、「松ぼっくりみたいなケーキを作りたいな」と金井シェフが考えたことがきっかけだそう。オリジナルの口金で絞られたクリームは、まさに松ぼっくり。白っぽいクリームは愛媛県産の和栗ペースト、濃いクリームはヨーロッパのマロンクリームで、食感と味の違いを感じながら少しずつ食べたいケーキだ。

ほっこり和むマロンクリームと軽やかな生クリームを交互に食べつつ、ボトム生地も注目したい。サブレとクレームダマンドのタルト生地は、ムチッと食べ応えのある食感で、それ単品で食べたいくらいの美味しさだ。


見て楽しい、食べて美味しい「TOKYOチューリップローズ」の「チューリップローズ チーズ」と生ケーキ。春らしい気分でお茶をしたい時、ぜひおともにしてはいかがだろうか。