女優の伊原六花と俳優でモデルの鈴木仁が、内藤剛志主演のテレビ朝日系ドラマ『警視庁・捜査一課長 season5』(4月8日スタート、毎週木曜20:00~)の初回2時間スペシャルにゲスト出演することが25日、分かった。

  • 内藤剛志と伊原六花

  • 内藤剛志と鈴木仁

今回、内藤演じる大岩純一捜査一課長らが挑むのは、IT企業役員、雑誌編集者が殺害された、シリーズ史上最も難解な謎に包まれた殺人事件。容疑者として編集者が担当していたイラストレーター・桐野梨子(伊原)が浮上し、無関係に思われた2つの事件が繋がっていく。

NHK連続テレビ小説『なつぞら』(19年)などの話題作で活躍してきた伊原は、刑事ドラマ初挑戦となる。伊原演じる梨子は、大学時代、駅伝選手だった過去を持ち、追い込まれると燃え“ギリギリで生きる女”。そのため、全力で逃走するシーンは十数シーンに。伊原は「初日の撮影が10シーン以上あって、『よし、気合い入れて頑張るぞ』と張り切っていたら、セリフ一言もなく全部走るシーンでした。別日でも、結構走った撮影の後、自転車に乗っているスタッフさんに追いつかれないよう、全速力で逃げた日があって、それがいちばん足に来ました(笑)」と過酷な撮影ながらも、大阪府立登美丘高等学校時代、ダンス部のキャプテンとして厳しい練習を乗り越え、“バブリーダンス”のセンターを務め上げたガッツを見せた。

2016年、『メンズノンノ』でモデルとしてデビューした鈴木は、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(18年)でメインキャストの成宮一茶役を演じて注目を集め、今年も映画『ホリミヤ』『ブレイブ -群青戦記-』など出演作の公開が続く期待の若手。今回演じる、勝気で負けず嫌いの所轄署の勝又克樹という役どころについて「外見は今風の、でも中身は一直線でいい意味で単細胞」と分析。「思うがままに動く役だったので、自分に素直に演じました」と、新人刑事をまっすぐに表現している。

“一課長”内藤は、同じ大阪出身の伊原と関西弁で語り合ったことを明かし、「彼女、どんなダンスでも、“情熱”がプラスされていないと、いい踊りにならないというんです」と回顧。「僕自身、役を通して演じる者の情熱が透けて見えると考えているので、こんなにも年齢が離れているのに同じことを思っていたのかと驚きましたね」と感心した。

また、現在21歳、シリーズ最年少で刑事役を演じた鈴木には「いやぁ、ホントにいい男だよね! イケメンなのはもちろんだけど、心根みたいなものがすごくさわやかで、内面含めて人間としてイケメンなんだなと思いました。清潔感があってまっすぐな感じのお芝居がすごくいい!」と賛辞を送り、「まったく物おじせず、ずっとこの業界にいたのかなと思わせるような“ベテラン感”すら漂わせていたのが印象的でした!」と語った。

出演者2人のコメントは以下の通り。

■伊原六花

――オファーを受けたときの気持ちは。

すごくうれしかったです。長年愛されて続けている『警視庁・捜査一課長』の、シリーズ誕生10年目に参加させていただけること、本当に光栄でした。刑事ドラマは経験したことがないので、どんな現場なのか、楽しみでした。

――桐野梨子を演じる上で大切にしたところは。

今まで生きてきた結果だけ見ると、常にギリギリに感じますが、そのギリギリに辿り着くまでに努力をしただろうし、葛藤しながらも、どこまでも真っ直ぐで、勇敢な女性だと思いました。ギリギリでも自分の役割を理解して、諦めない姿勢も演じられたらなと考えていました。

――ご自身の中で「ギリギリだったな!」と思う経験は。

電車に乗るときは余裕をもって時間を決めるのですが……家から駅の改札まで、どれくらい最短で辿り着けるのか試してしまって、全速力で向かうギリギリ生活です(笑)。

――取り調べを受けるシーンの心境は。

密室の中、一対一で向き合っていると、想像していたよりずっと相手の息遣いや、ため息、椅子に座り直すだけでも、すごく敏感になって、心の中がずっとザワザワしている感覚でした。

――視聴者へメッセージを。

脚本を読んでいたら止まらなくなり、読み終わってももう一度読みたくなるくらいとても面白くて、複雑な関係性やカラクリ、それぞれの思いが盛りだくさんだと思います。これぞ『警視庁・捜査一課長』だ! と感じるようなシーンももちろん、新しいなと感じるシーンもたくさんで私も楽しみです。そして、私も全力で走っているので是非見てください!

■鈴木仁

――オファーを受けたときの気持ちは。

歴史のあるこの作品に自分が参加できることはうれしかったです。今までのこのドラマの形を崩すことなく、自分が参加させていただける意味を理解し、新しい『警視庁・捜査一課長』を見せていけたらと思いました。

――刑事役の面白さと難しさは。

なりたくてもなれない職業を演じることができるのは、この仕事の面白さだと思います。刑事となると普段使わない単語や人物名がたくさん出てくる、そういうところに苦戦しました。

――撮影時のエピソードは。

走っているとき、中継のために使うスマホをどうするかを監督と話し合いました。どうなっているかは本編で楽しんでもらえればと思います。

――内藤剛志との初共演で感じたことは。

最初にご挨拶させていただいたときに、「勝又に対して、こういう気持ちで接しようと思うから怖がらず真っ直ぐに向かってきて」ともともと出来上がっている作品の中に入る自分のためにやさしく役に対しての言葉を下さったことにものすごく感謝しています。「自分より背の高いやつと向き合うのは久しぶりだよ」と笑顔で言われたのも印象的でした(笑)。

――視聴者へメッセージを。

今までの『警視庁・捜査一課長』の空気は壊さず、勝又として新しいキャラを楽しみながら真剣に演じさせていただきました。勝又の行動力、真っ直ぐさに愛を持って見てくださったらうれしいです! 是非ご覧ください!

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