立命館大学発のベンチャー企業「人機一体」(以下、人機社)とJR西日本、日本信号の3社は、高所重作業に対応する汎用人型重機の社会実装に向けた開発プロジェクトを4月から開始すると発表した。

  • 「零式人機 ver.1.0」

  • 「零式人機 ver.1.0」

  • 空間重作業人機の社会実装イメージ

人機社は自社の先端ロボット制御工学技術を生かし、「人型重機」の社会実装に取り組む企業。高所での重作業を機械化する「空間重作業人機」の社会実装に向け、先端ロボット技術の知的財産権を多く持つ同社を軸としたプラットフォームを構築する。日本信号は人機の開発・製造・販売を手がけ、JR西日本は製品を独占して購入する権利を得ることになる。

実装をめざす「空間重作業人機」について、「独自の力制御技術およびパワー増幅バイラテラル制御技術により、まるで自分が空間を自由に飛び回っているかのような感覚で、高所重作業ができるようになる」と人機社は説明。キックオフとして、3月18・19日に開催された「ロボテス EXPO 2021」で試作機「零式人機 ver.1.0」を初公開し、4月から早期の製品化をめざした開発プロジェクトを始めるとしている。