しなの鉄道は3月13日に実施したダイヤ改正に合わせ、新型車両SR1系200番台(一般車)の営業運転を開始した。昨年夏にデビューした有料快速向け車両はロイヤルブルーを基調とした外観だったが、一般車は赤色を基調とした外観デザインとなっている。

  • しなの鉄道のSR1系200番台(一般車)がデビュー。赤を基調とした外観デザインが特徴

SR1系200番台(一般車)は2両編成を4編成、計8両を投入。既存の115系から継承したという赤色を車体前面と側面上部・窓下のラインなどに取り入れ、車内の座席背面にもあたたかみのある赤色を採用した。各車両とも運転台側の座席はロングシートとし、ボックスシートは1両あたり4カ所配置。ボックスシートのシートピッチを広くするとともに、座席配置の変更等により、車両定員が約10%増えたという。バリアフリートイレも設置した。

3月13日のダイヤ改正後、全列車のうち約3割が新型車両SR1系に置き換えられた。SR1系200番台で運転する列車も公開しており、しなの鉄道線では下り13本・上り12本の快速・普通列車、北しなの線では下り7本・上り6本がSR1系200番台による運転に。なお、平日の日中時間帯、SR1系の有料快速向け車両による普通列車も見られた。

  • 平日の日中時間帯、新たに投入されたSR1系200番台(一般車)に加え、有料快速向け車両も普通列車として運転されていた

しなの鉄道では、新型車両SR1系の導入にともない、115系の一部車両が引退する。ダイヤ改正前日の3月12日には、「湘南色」のS25編成、同社オリジナルカラーのS27編成が営業運転を終了した。3月16日には、「横須賀色」の塗装を施したS16編成・S26編成が今年7月末をもって営業運転を終了する予定と発表された。